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【埼玉】

浦和競馬場で初のJBC競走 来月4日開催へスパート

JBC開催のPR看板が掲げられた浦和競馬場の正門アーケード=いずれもさいたま市で

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 浦和競馬場(さいたま市南区)で初開催される地方競馬の祭典「JBC競走」が、十一月四日に迫った。来場者三万人を目標に、これまで主催者側は新スタンド整備などの準備を進めてきたが、南関東の他の競馬場と比べて小規模のため、来場者のアクセス対策や場内運営が課題だ。加えて、人気女性騎手の藤田菜七子騎手が有力馬で参戦することが決まり、関係者は対応に追われている。 (藤原哲也)

 十月九日の開催日。正門アーケードには「JBC浦和、始まる」と書かれた看板が掲げられ、場内にはJBCの歴史を紹介するパネルが置かれた。この日は藤田騎手が特別競走で騎乗したこともあり、多くのファンが来場。五十代の男性は「この競馬場に三万人入るのは想像できないが、藤田騎手が来ればあるかもしれない」と期待を込めた。

 JBCは最高峰のGI級競走をダート(砂)で一日三レース行う。昨年は例外的に日本中央競馬会(JRA)の京都競馬場で開催されたが、南関東の地方競馬場で開催した場合は三万人前後が来場しており、浦和開催でも目標となった。

 主催者の県浦和競馬組合によると、二〇一七年度の一日平均入場者数は三千四百三十九人だったが、一九九二年の正月開催では三万五百二十五人の入場実績がある。組合はこれを基に、屋内外の最大収容人員を計算。最終的に三万三千六百七十二人まで収容できると判断した。これを可能にするため、安全な観客動線の確保や臨時の大型ビジョン、仮設デッキの設置を予定する。

 アクセス対策は駐車場と競馬場をバスで結ぶ「パークアンドバスライド」が柱だ。競馬場周辺の駐車場は関係者向けとなるため、大間木公園サッカー場と県庁、市役所に臨時駐車場を設ける。ただ、台数に限りがあるため組合は公共交通機関の利用を呼び掛ける。

 これらの対応策は十月四日にあった競馬関係者や地元自治会、交通事業者などで構成するJBC競走推進協議会で了承された。地元十四自治会でつくる浦和競馬場周辺対策協議会の川上武夫会長は「(対応策で)なんとかなると思う。とにかく事故なく無事に終わってほしい」と話す。

 組合は三万人の来場者数とともに六十億円の売上金目標を掲げ、現在はJR大宮駅などでの広告展開や競馬場内の装飾準備、開催当日のJR浦和駅前のイベント準備などに余念がない。

 県浦和競馬組合総務課の石井泰三・経営企画担当は「レースの成功はもちろんだが、狭い競馬場なので来場者の混乱や事故がないことを一番に考えて準備を進めてきた。浦和のような小さな競馬場でもJBCが開催できることを証明し、他の小さな競馬場のモデルケースになれればいい」と話している。

<JBC競走> 2001年から全国の地方競馬 場を舞台に年1回開かれている祭典レー ス。浦和では中距離の「クラシック」、短距離の「スプリント」、牝馬による「レディスクラシック」のGI級3レース(1400〜2000メートル)が行われ、地方競馬と中央競馬の代表が一緒に走る。今年は10月に重賞初勝利を飾った藤田菜七子騎手による日本人女性騎手初のGI級勝利の快挙が期待されている。

JBC開催に伴い、さいたま市役所に設置された駐車場の案内看板

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