東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 埼玉 > 記事一覧 > 10月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【埼玉】

鉄製のやり先と青銅の鏡が出土 羽生・北尾崎北遺跡

羽生市の竪穴住居跡から出土したやり先と八稜鏡=熊谷市で

写真

 県埋蔵文化財調査事業団(熊谷市)は三十日、羽生市の北尾崎(きたおさき)北遺跡の平安時代中ごろ(十世紀)の竪穴住居跡から、鉄製のやり先(長さ三六・二センチ)と青銅製の小型の鏡(直径七・七センチ)が出土したと発表した。やり先と鏡が一緒に見つかるのはこれまで、日光男体山(なんたいさん)山頂遺跡(栃木県日光市)など、これらを祭祀(さいし)に使っていた山岳信仰遺跡に限られていて、庶民が暮らす竪穴住居跡からは全国初とみられるという。

 事業団によると、鉄製のやり先は古墳時代前期の古墳から見つかることが多く、平安時代の遺跡からは珍しい。鏡は輪郭が八枚の花びらをかたどった八稜鏡(はちりょうきょう)。当時の貴重品で、貴族や僧侶ら上流階級の人たちが使用していた。平安時代の竪穴住居跡からの出土は県内二例目という。調査第一課の栗岡潤課長は「集落に祭祀を執り行う人物がいたか、道具を保管する人が住んでいたことを物語る貴重な発見」としている。

 事業団などは十一月四日に、やり先と鏡を含む出土品が見られる遺跡見学会を実施する。受付時間は午前九時〜午後一時、集合場所は羽生市稲子の発掘調査事務所。問い合わせは、事業団=電0493(39)5345(平日午前九時〜午後五時)=へ。 (寺本康弘)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報