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【埼玉】

地域見守り続けた33年 瑞宝単光章を受章 北原伸泰(のぶひろ)さん=川口市

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 二〇一九年秋の叙勲が発表され、県関係は各分野で顕著な功績があった旭日章に二十九人、公務などに長年従事した瑞宝章に百七十一人が選ばれた。このうち、瑞宝単光章を受章した川口市民生委員児童委員協議会副会長の北原伸泰(のぶひろ)さん(75)=同市中青木=に喜びの声を聞いた。

 「困っている人の話を聞く姿勢を心掛けてきた。大したことはしていないが、少しでも後輩たちの見本になったとしたら、うれしい」。受章を控えめに受け止める。

 呉服店を営む家業の傍ら、民生・児童委員を引き受けたのは一九八六年。地元をくまなく歩き、独り暮らしのお年寄りの話し相手を務めたり、生活保護を受給する家庭にはお金の使い方を助言したりした。

 二〇〇七年には地域の委員のリーダーとなり、高齢者や子育て世帯が集うサロンを公民館などで開設。不登校など心配な子どもがいる家庭の情報を、委員と小中学校の教職員が共有する場も定例化させた。

 近年は集合住宅が増え、訪問しても拒絶されることが少なくない。時代の変化を感じつつ「助けが必要な人は必ずいる」。地域を見守り、支える委員の役割は変わらないと信じる。

 世代交代のため、今月末で一線から退く。「忙しくさせてもらったが、家を空けて妻には迷惑をかけた。これからは家族の時間を持てたら」。三十三年間の歩みをかみしめるように言った。 (近藤統義)

 

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