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【埼玉】

障害者の就労支援目的 岩槻に企業向け貸農園開園

約1万2000平方メートルの敷地に整備された農園内のハウス=さいたま市で

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 障害者の就労支援を目的に、雇用した企業向けに働く場として貸し出す農園「わーくはぴねす農園 さいたま岩槻」が、さいたま市岩槻区に開園した。市内の知的・精神障害者を中心に、十七社が雇用した百五人の障害者と三十五人のサポートスタッフが野菜作りに取り組む。

 貸農園は障害者の就労支援事業を行う「エスプールプラス」(東京)が運営。企業側は障害者の法定雇用率が課題となる中、雇用した障害のある社員が野菜を作って社内で配って皆の健康向上などに役立てるとともに、障害者にとっては安定して働ける場が確保されるという。

 同様の農園は全国に十七カ所あり、千四百人以上の障害者が働く。岩槻での開園前に、エスプールプラスは市と協定を締結。市が事業の周知に協力する代わりに、市内の障害者が優先的に雇用されており、六月にプレオープンしていた。

 十月三十日に開園式があり、働く障害者や地元の福祉関係者ら約二百人が出席。清水勇人市長は「長く働けるようにしっかりサポートしたい」と話した。

 この農園の仕組みを巡っては、障害者と健常者の分断を招くといった批判もある。有識者らでつくる市障害者政策委員会の斎藤なを子委員は「企業が障害者雇用を売り買いするような仕組みで、ビジネスモデルとしてどうか。障害者が社内で分け隔てなく力を発揮できるようにすべきだ」と疑問を呈する。

 エスプールプラスの和田一紀社長は「いろいろな意見があるのは仕方ない。障害者が自立し、継続して幸せに生活できるようにサポートしたい」と理解を求めている。 (藤原哲也)

 

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