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【埼玉】

「首浮輪で乳児1人 危険」 戸田の事件では実刑判決 小児科医が注意

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 戸田市で二〇一七年、生後十一カ月の次女に首浮輪を付けて浴槽に放置し死なせたとして、重過失致死罪に問われた両親に対し、さいたま地裁で八日、実刑判決を言い渡した伊藤吾朗裁判官は「育児の名に値しない虐待行為」などと厳しく非難した。一方、事件のように長時間放置した場合でなくても、浮輪が外れて乳児が溺れる事故は起きているとして、小児科医は「浴槽に乳児を一人にするのは危険」と、注意を呼び掛けている。

 首浮輪はC字形で、開口部をベルトで固定して使う。日本小児科学会によると、国内では二〇〇九年から水遊び用として販売され、浴槽での使用が広まった。同学会は、事故の事例を紹介して予防に役立ててもらおうと、検索システム「傷害速報」をホームページ上に掲載し、一二〜一六年に六件が報告されている。

 消費者庁も一二、一四年に計十件の事故が報告されたとして、使用の際に目を離さないよう呼び掛けている。いずれも母親が洗髪していた、ミルクの準備をしていたなど、乳児から目を離したのは数分間だった。原因は浮輪の空気が不十分だったり、ベルトを締め忘れたりして外れ、一人は重体に陥ったという。

 県立小児医療センターの植田育也医師は、事故の背景に、母親が一人で育児をこなす「ワンオペ育児」があると指摘。「目を離すのは危険と分かっていても、使わずにいられない状況を見直してほしい」と話す。

 夫や両親らと協力するなどして乳児からは片時も目を離さないことが必要だとし、難しい場合は乳児を固定できるベルト付きの椅子で洗い場に座らせて安全を確保するなどの対応を勧めている。 (浅野有紀)

 

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