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【埼玉】

台風19号上陸 きょう1カ月 復旧半ば、不自由な生活

 東日本を縦断し、県内にも大きな被害をもたらした台風19号の上陸から、十二日で一カ月。県のまとめで、住宅被害が六千棟を超えるなど爪痕の深刻さが改めて浮き彫りになった。建物などの多くは復旧の途中で、被災住民は今も不自由な生活を強いられている。

 ■各種被害

 台風19号では、県内で初めて大雨特別警報が発令された。県の八日午後二時時点のまとめでは、県内河川の五十四カ所で水が堤防を越え、都幾(とき)川、越辺(おっぺ)川、新江(しんえ)川の計五カ所で決壊。広範囲にわたって浸水被害が発生した。鳩山町、東松山市、上尾市の男女計三人が死亡し、十七市町村の三十二人が負傷した。

 県によると、住宅の被害は六千百九十一棟(十一日午後二時時点)。うち、床上浸水はさいたま市の九百三十七棟が最多で、東松山市の二百六十六棟、坂戸市の二百三十五棟と続き、四十一市町村で計二千二百五十八棟に上った。床下浸水は五十四市町村の計三千三百六十八棟で、百五十棟以上が被災した自治体は春日部市やさいたま市など九市。県は被災者生活再建支援法を県内全域に適用していて、全壊、解体、大規模半壊と被害の程度に応じて支援金を受けられる。

 農林水畜産物の被害総額は八日時点で七十一億九千八百二十万円。農林業の基盤施設の被害が約六十八億円と大部分を占めるが、農作物の被害も約二億八千万円に上った。このため、県は特に被害の大きかった熊谷市など十一市町に対し、県農業災害対策特別措置条例に基づく特別災害の指定をし、肥料購入費の補助など復旧を支援する。

 ■市民生活への影響

 避難者は十月十三日午前八時のピーク時に三万人を超え、今月十一日午後二時時点でも東松山市の七世帯十四人が避難所で生活している。十五世帯十八人が暮らす秩父市中津川地区では土砂崩れで車両が行き来できない状況が続く。県管理の道路でも通行止めが八カ所。鉄道では、河川の増水で橋梁(きょうりょう)がゆがんだJR八高線寄居−北藤岡間で運転を見合わせバスで代行輸送。今月下旬の再開を見込む。

 ■支援の輪

 災害ボランティアセンターは七市町で開設され、七日までに延べ約五千七百人が被災地で活動。県によると、八日までに百七十七件、計約二千六百万円の義援金が寄せられた。ふるさと納税制度を利用した寄付金は百九十二件、計約三百六十万円。 (飯田樹与)

 

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