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【埼玉】

「ピイピイ」再生への息吹 浸水被害 日高のウズラ飼育場

11日にふ化したヒナ。体長5センチ・体重10グラムで、1週間後には2倍の大きさまで成長するという

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 浸水被害で全飼育数の半分に当たる十万羽が水死したモトキのウズラ飼育場(日高市新堀)では四日と十一日、生き残った成鳥が産んだ有精卵から計一万二千羽のヒナがふ化。再生への第一歩を踏み出した。

 寒さに弱いヒナの飼育に欠かせない暖房用ボイラーも水をかぶって故障。飼育場の内壁に断熱材を敷き詰め、灯油ストーブ六台を二十四時間燃やし続けることで、対応している。

 「適温の三六〜三七度を維持しないと、ヒナが暖を取ろうと身を寄せ合い、つぶれてしまう」と同社専務の本木信一さん(53)。暖まった飼育場をのぞくと、「ピイピイ」と鳴き声を上げながら配合飼料をついばむヒナたちの様子がうかがえた。順調にいけば、ふ化当初の体長五センチ・体重一〇グラムが一週間後にはほぼ二倍の大きさまで成長するという。

 本木さんは「入り込んだ泥やごみの片付けが終わらない中で、新しい命の誕生は喜ばしい」とほっとした表情。今後もヒナを増やし続けるとともに、同様の浸水被害を防ぐため、飼育場のかさ上げなどを検討していくとしている。 (加藤木信夫)

適温維持のためストーブを24時間燃やし、断熱材(右奥など)を敷き詰めたヒナを育てる部屋=いずれも日高市で

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