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【埼玉】

<各駅停車>愛されるメディア

 「こちらは防災情報を届けるメディア。きちんと役割を果たせたか、課題は残った」。秩父市のコミュニティーFM放送局「ちちぶエフエム」社長の磯田恵美さん(34)は唇をかみしめる。

 同局は十月七日に開局した。秩父地域の祭りや買い物情報のほか、台風や地震などの際には、通常の放送時間の枠を超えて、防災情報を届けることにしている。

 しかし、だ。同十二日、台風19号は送信所に至る送電線をなぎ倒し、放送を不能にした。市役所のそばに、レンタルした仮のアンテナを建て、何とか再開にこぎ着けたのは二週間後の同二十六日だ。

 スポンサーの一部には広告費を返納した。送信所の近くに人家はないため、電力会社の復旧作業は後回しだ。開局したての同局には厳しい状況が続いている。

 「会社のお金は大丈夫?」「体には気を付けて頑張ってくれな」。リスナーからは温かい言葉が寄せられる。「地域に愛されるメディアにしたい」との磯田さんの願いはかなった。 (出来田敬司)

 

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