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【埼玉】

学び、食べ、醤油を知ろう 川島の老舗 敷地内に体験型施設

「舟」と呼ばれる道具で「もろみ」をしぼる昔の作業も経験できる=いずれも川島町で

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 川島町上伊草の老舗しょうゆ蔵「笛木醤油(しょうゆ)」が16日、広大な敷地を丸ごと使った「金笛しょうゆパーク」をオープンした。創業230周年の記念事業。蔵を改装したレストランや直売所、見学・体験施設、遊具広場があり、「食べる」「学ぶ」「買う」「遊ぶ」の四つのテーマで3世代が楽しめることを目指したという。 (中里宏)

 同社は県産小麦と国産大豆を原料にして、木桶(おけ)で仕込む昔ながらの製法を守り続けている。同社十二代目の笛木吉五郎社長(39)は「しょうゆの出荷量は一九七三年をピークに減り続け、年十五蔵がなくなっている。原料から作っているところも少なくなっているが、木桶を使ったしょうゆ文化を、子どもたちの世代に残したかった」とパーク開設に踏み切った理由を語る。

 レストランは事務所や会議室として使っていた蔵を改装し、五十二席を用意。自家製麺のうどんなど、しょうゆを生かしたメニューをそろえた。

 さらに工場見学ルートを三十年ぶりに改装。原料からしょうゆができるまでを、体験しながら無料で学べるようにした。見学者には、しょうゆだけでなく、木桶の作り方までオールカラー五十六ページで解説した冊子「金笛しょうゆ楽校 教科書」を無料配布する。

「木桶のしょうゆ文化を残したい」という笛木吉五郎社長。木桶を使った撮影スポットも用意した

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 「見学に来た子どもたちが一番不思議がるのは、小麦や大豆から、なぜ液体のしょうゆができるのかということ。一度だけでなく、何度も足を運んでもらいたいので、教科書作りにはかなり力を入れた」と笛木社長。見学は午前十時半、午後一時半、午後三時半の一日三回(月曜は午後のみ)対応する。

 パーク開設に合わせて、しょうゆを粉末化した「しょうゆパウダー」や「豆乳&しょうゆソフトクリーム」などパーク限定の商品を開発し、五十種だった商品を八十種に増やした。笛木社長は「パウダー化でいろいろな食べ方を提案したい。パウダーはアルコール分が0・3%以下になり、イスラム圏の人にも出せる。直売店で利益を出すことが、生き残りにもつながる」と話している。

 見学の予約や問い合わせは同社=電049(297)0041=へ。

直径2メートル近い木桶38本が並ぶ仕込み蔵では熟成度合いの違う「もろみ」を味見できる

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