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【埼玉】

<東京2020>「1964」の思い出並べ 川越の武山さん自宅で回顧展

「来年の東京五輪を盛り上げたい」と話す武山さん=いずれも川越市で

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 川越市仙波町の元中学教師武山正伸さん(70)が、一九六四年東京五輪のポスターや記念品を中心に約二百六十点を並べた「回顧 昭和三十九年東京五輪展」を自宅で開いている。武山さんは「来年の東京五輪で川越ではゴルフ競技が開かれるが、市民の関心はいまひとつに見える。日本中が盛り上がった六四年大会に触れ、五輪に興味を持ってほしい」と話している。三十日まで。無料。 (中里宏)

旧大和町(現和光市)の記念スタンプが押された射撃の切手

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 青森県出身の武山さんと五輪の出会いは小学六年生の時。運動が苦手だったが、担任教師から六〇年ローマ五輪陸上十種競技で銀メダルに輝いた「東洋の鉄人」楊伝広(ようでんこう)選手(台湾)の映像を見せられたのがきっかけで陸上競技に目覚め、畑で一人で十種競技の練習を始めた。

 同県立三戸高校陸上部一年の時、六四年東京五輪の聖火リレーの伴走者に選ばれ、大学では体育史を専攻。卒論のテーマは「古代オリンピック」だった。

 川越で市立中学の体育教師となってからも陸上部の指導を続けるかたわら、可能な限り海外の五輪に出掛け、観戦と応援を続けたという。

 今回展示したのは、聖火リレーの際に身に着けた五輪マークと日の丸入りのランニングシャツのほか、長年にわたって収集したポスターや記念切手、記念乗車券などの六四年東京五輪コレクション。開会式の実況放送を録音したNHKのソノシートなど珍しいものが多い。

 ヒトラーがレニ・リーフェンシュタール監督に作らせた三六年ベルリン五輪の記録映画「民族の祭典(原題・オリンピア)」のポスターや五輪の商業主義を批判する書籍など、五輪の負の側面を示す資料もある。

 武山さんが特に思い入れがあるのは今年九月、成田山川越別院で開かれた「川越不動蚤(のみ)の市」で見つけた六四年東京五輪のスタンプ付き記念切手約百八十枚という。

 古物商に聞いた話では九十歳で亡くなった男性の遺品で、当時の全競技の記念切手に全会場の記念スタンプが押されたコレクション。「これだけ集めるには大変な労力をかけたはず。無造作に置かれていたが、自分が見つけるのを待っていたように感じる」と話す。その後、「前回は日本中が五輪に熱狂した。来年も盛り上げたい」と一念発起して展示を決めたという。

 見学の際は武山さん=電090(1210)1886=へ連絡し、在宅の確認を。

東京都営バス(上)と横浜市営バス(下)の記念乗車券。15円の料金が時代を感じさせる

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