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【埼玉】

「ぞうれっしゃ」歌い継ぎ 川口の合唱団 30年節目、来年7月公演へ練習

子どもから大人まで練習に熱が入る合唱団のメンバー=川口市で

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 動物園で太平洋戦争を生き延びたゾウの実話を基にした合唱組曲「ぞうれっしゃがやってきた」。この曲を歌い続ける「川口ぞうれっしゃ合唱団」(川口市)が、結成30年の節目となる来年7月の公演に向け、練習に熱を入れている。新たな団員も受け入れており、子どもも大人も平和への願いを胸に声を合わせる。 (近藤統義)

 「ぞうれっしゃがやってきた」は、戦時下で各地の動物園の動物たちが次々と殺処分される中、東山動物園(名古屋市)が二頭のゾウを守り抜いた物語。戦後、そのゾウに会いに行く特別列車が仕立てられ、子どもたちに夢を与えた。

 合唱団は、この曲に魅了された川口市の会社員荒木紀理子(のりこ)さん(64)を中心に一九九〇年に結成。翌年の初演以来、二年ごとにコンサートを開き、二歳〜八十代の延べ五千五百人が歌い継いできた。

 合唱団が大事にするのは、「ここに来れば会えるね」という歌詞の一節だ。「学校に行けなくても、合唱の練習には来られる子もいる。障害がある人もいる。みんなの居場所になっている」と荒木さん。公演のたびに新たな仲間が集まり、音楽を通した輪が広がっている。

 練習は毎月第二、第四日曜を基本に今月上旬、川口市教育研究所芝園分室(旧芝園小学校)で始まった。母と六歳の娘と参加するさいたま市の保育士小見(おみ)春子さん(43)は「子どもたちの歌声に元気をもらっている。毎回来るのが楽しみ」と笑顔を見せる。

 荒木さんは「国家間の関係が悪くても、『戦争はイヤ』という思いは一緒のはず」と、県内で増える外国人の参加も呼び掛ける。参加費は本番まで通しで、一家族八千円など。コンサートは来年七月十九日、JR川口駅西口の川口リリア・メインホールで開催し、伴奏に初めて弦楽器が加わる。問い合わせは、荒木さん(夜間のみ)=電048(268)9256=へ。

 

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