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【埼玉】

ペカンナッツのススメ 遊休農地解消+もうかる農業 さいたまで初の栽培講習会

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 遊休農地の解消と「もうかる農業」の一石二鳥を狙おうと、県春日部農林振興センターは、さいたま市緑区の農園で、北米原産の木の実で高収益が見込めるとする「ペカンナッツ(ピーカンナッツ)」=写真(上)=の栽培講習会を初めて開催した。農家の高齢化や後継者不足が課題となる中、後援したJA南彩管内(さいたま市岩槻区、春日部、久喜、蓮田、白岡市)の農家ら約20人が参加した。 (飯田樹与)

 ペカンナッツは、クルミに似ていて、軟らかくて渋味がなく、生食や製菓の材料、料理のトッピングなどに使われる。樹高は二十メートル超に達するが、熟すと自然に実が落下するため収穫も容易=同(下)。三百年以上、実を付ける場合もあるという。

 同センターによると、栄養価が高く、近年はスーパーフードとして注目されている。

 世界の生産量は約三十万トンで、米国とメキシコで九割を占め、この八年間で三倍以上に増加。一キロ当たりの価格は、アーモンド千円、クルミ千〜千五百円に対し、ペカンナッツは二千五百円ほどで高い収益が見込まれるという。

 講習会では、参加者が県内唯一の実が採れるペカンナッツの木の前で栽培方法などを聞いたり、試食したりした。国内の産地はまだなく、センター職員は「向かうところ敵無しのブルーオーシャン(競争相手のない未開拓市場)」と強調し、産地化を目指して連携を呼び掛けた。

 久喜市の男性(72)は「農作業は年を取ると大変。手間がかからず、収益性が見込めるものを探している」と参加。同市の山田稔さん(76)は「空いている畑を何とか利用したい。次の代への先行投資にしようかな」と話していた。

ローストしたりチョコレートでコーティングしたりしたペカンナッツを試食する参加者=いずれもさいたま市緑区で

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