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【埼玉】

史料が語る狭山茶の歴史 江戸の問屋と商い開始200年 入間で企画展

狭山茶栽培が始まった経緯などを記した石碑の等身大レプリカ=いずれも入間市博物館で

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 県西部特産の狭山茶の歩みを文献や石碑、貴重な輸出ラベルなどから探る「史料で読み解く狭山茶の歴史」展が、入間市博物館アリット(同市二本木)で開かれている。市内の生産者宅に現存する取引証文を忠実に再現した「一札之事(いっさつのこと)」のほか、狭山茶栽培が始まった経緯などを記した現存の石碑(一八三二年製作)の等身大レプリカなどが目を引く。八日まで。 (加藤木信夫)

 地元生産者と江戸の茶問屋との間で一八一九年、本格的な商取引が始まってから、今年で二百年。節目の年に合わせ、「お茶の博物館」として知られるアリットが企画した。

 アリットによると、商取引が始まった頃は茶といえば京都の宇治茶であり、宇治を名乗らないと買い手がつかなかった。展示文献では、二十俵分の宇治茶種(約百六十二キロ)を現地で買い付け、狭山茶産地まで運び込んだと記されている。当初は「狭山出産の宇治製茶」を名乗ったという。

 茶は明治時代、生糸と並ぶ重要な輸出品になった。会場では、県内の製茶業者が現在の入間市に設立した狭山製茶会社が米国輸出の際に製作した茶袋ラベルの現物(一八七六年ごろ)を展示。英語で「日本茶の『狭山』は米国で愛飲されるように厳選されたものです」などとアピールしている。

 関連イベントとして八日午後二時から、担当学芸員による事前申し込み不要の展示解説がある。観覧料二百円(大学生以下無料)。問い合わせはアリット=電04(2934)7711=へ。

輸出の際に使われた英語表記の茶袋ラベルの現物

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狭山茶の商取引開始を伝える200年前の証文の複製

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