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【埼玉】

<この人に聞きたいQ&A>年末年始の渋滞 旅行計画、予報念頭に NEXCO東日本 渋滞予報士・小宮奈保子さん

「予報を役立てて、渋滞を避けて」と話す小宮さん=さいたま市で

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 年末年始を前に、帰省や旅行などの計画を立てている人も多いはず。ただ、この時期につきものなのが渋滞だ。なぜ起きるのか、どうしたら避けられるのか−。NEXCO東日本で六代目となる渋滞予報士を務める小宮奈保子さん(31)は、上り坂での速度低下への注意や、予報を念頭に置いた旅行計画づくりを呼び掛けている。 (森雅貴)

 −渋滞の定義は。

 一般的な高速道路では、車列が時速四十キロ以下に低下する状態が、一キロ以上、十五分以上続くこと。

 −発生の原因は。

 大きな原因としては、下り坂から上り坂へ変わる地点「サグ」の存在が挙げられる。緩やかな上り坂でも、気付かないうちに速度が落ちる車があり、後続車がブレーキを踏む。この連鎖で渋滞が起き、車の台数が増えるほど長くなる。高速道路には約一キロごとにコイルが埋め込まれていて、交通量や速度を計測し、渋滞状況をリアルタイムで把握している。

 −渋滞を減らす、巻き込まれなくするには、どうすべきか。

 高速道路の上り坂が始まり、渋滞が発生しそうな地点にはサグの標識が立てられている。速度の低下に注意した運転を心掛けてもらうことが大切だ。NEXCO東日本ホームページの渋滞予報などで、混雑が見込まれる日や時間帯を避けた旅行計画を立ててほしい。

 −どのようにして渋滞を予測しているのか。

 まず、上り坂やカーブといった速度が落ちやすく、渋滞が起きやすい地点を把握。高速道路周辺のイベントや新施設のオープンなど、車の数に影響しそうな情報を、雑誌や会員制交流サイト(SNS)などで収集する。そうしたデータをコンピューターが解析して予測する。的中率は八割だが、多くの人が予報を活用すればするほど、車の数が減るので的中率は下がる。外しすぎると信頼してもらえなくなってしまうので、もどかしいところだ。

 −やりがいは。

 出掛けるのが好きで、車を使う際には一人のドライバーとして「渋滞に巻き込まれ、いい気になる人はいない」と感じている。サービスエリア(SA)で道路の混雑状況などが表示されたパネルを見つめる人を見ると、責任の大きい仕事だと思う。

 −年末年始の渋滞予測は。

 下り線は午前中を中心に一月二日、上り線は夕方中心に二、三日がピークとなる見通し。

<こみや・なほこ> 茨城県出身。街づくりへの興味から、横浜国立大大学院で土木工学を学んだ。2013年にNEXCO東日本に入社し、今年4月から約10人体制で渋滞を予測する業務を担当。広告塔の渋滞予報士の6代目として、情報をメディアなどに発信している。

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