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【埼玉】

さいたまで母子死亡 殺害への関与 母の兄認める

事件現場となった集合住宅に入る捜査員=さいたま市桜区で

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 八日午後六時五十分ごろ、さいたま市桜区道場二の集合住宅の一室で、女性と男児が血を流して倒れているのを、一一〇番で駆け付けた県警の警察官が見つけた。二人は搬送先の病院で死亡が確認された。

 県警は、殺人事件として捜査。現場で警察官に刃物を向けたとして、公務執行妨害の疑いで、女性の兄で、この部屋に住む無職安保友佐(あんぼともすけ)容疑者(25)を現行犯逮捕した。

 県警によると、死亡したのは、同居する妹の安保王子(きみこ)さん(24)と、その息子の大翔(はると)ちゃん(3つ)。友佐容疑者は調べに対し、二人の殺害への関与を認める供述をしているという。

 この部屋では友佐容疑者と王子さん親子のほか、友佐容疑者と王子さんの母親(57)と兄(28)の計五人が暮らしており、当時は母親と兄は外出中だった。

 死亡した二人は上半身に複数の切り傷や刺し傷があり、別々の室内で倒れていた。

◆「トラブル感じられず」 近隣住民、驚き声詰まらせ

 事件から一夜明けた九日、現場の集合住宅付近は規制線が張られ、物々しい空気に包まれた。「トラブルは感じられなかった」「本当に残念」。近隣住民は驚きに声を詰まらせた。

 「ベランダの方で女性が『ごめんなさい』と連呼していた。ただ事ではない声だった」。現場のすぐ下の部屋で暮らすバス運転手の男性(70)は八日午後六時ごろ、女性の叫び声を聞いて一一〇番した。約十分後に到着した警察官から「刃物を持った人がいるから、外に出ないで」と注意され、集合住宅一帯は緊張した雰囲気に。これまで安保さん一家から日常的トラブルは感じられなかったという。

 この男性と同じ階の女性(57)も「ギャー。ごめんなさい」という女性の悲鳴を聞いた。王子さんが大翔ちゃんを自転車の後ろに乗せ、保育施設へ送り迎えする姿をよく見たといい「階段を一歩一歩、下りる姿がかわいらしく、大きくなったんだと、うれしかったのに」と目を伏せた。事件に関与したとみられ、公務執行妨害容疑で逮捕された友佐容疑者については「あいさつしたら返してくれるが、髪色がいつも変わるのが不思議だった」と印象を語った。

 集合住宅の別の女性(38)は「子どもが絡む事件で、全容が分からず心配。平穏な住宅なので、びっくりしている」と話した。 (森雅貴、飯田樹与)

 

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