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【埼玉】

「行田で建設賛否、住民投票を」 鴻巣、行田、北本の新ごみ処理施設

行田市内での新ごみ処理施設建設の賛否を問う住民投票へ向けた手続きに入った田口さん(中)ら。「市民の関心を呼び起こしたい」と話す=熊谷市役所で

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 鴻巣、行田、北本の3市で進めている新ごみ処理施設の鴻巣市内での建設計画に関し、行田市民3人が10日、より安価な試算がある同市内での建設の賛否を問う住民投票の実施へ向けた手続きに入った。新施設は現在、鴻巣市内での建設を念頭に3市で構成する「環境資源組合」で協議が進められているが、行田市民の動きがこの流れに待ったをかける可能性がある。 (渡部穣)

 手続きに入ったのは、元行田市議の田口英樹(えいき)さん(75)ら。この日、署名を集めるための証明書の交付を市に申請した。交付後、一カ月以内に有権者の五十分の一(約千四百人)以上の署名を集めれば、住民投票に向けた条例案を市議会に提案できる。

 熊谷市役所で会見した田口さんは「現計画ではコストがかかり過ぎる。住民投票で、市民の関心を呼び起こしたい」と説明。必要な署名数は集まる見通しだという。行田市によると、その場合は来年三月の市議会定例会に条例案が提案される見込みで、可決されれば住民投票が実施される。

 三市の新ごみ処理施設を巡っては、環境資源組合が二〇一五年二月から鴻巣市に候補地を絞って協議してきた。しかし、今年四月の行田市長選で、建設地見直しを公約に掲げた石井直彦市長が初当選したことで、急ブレーキがかかった。

 組合は十一月、組合議会に現計画の概算事業費が六百三億〜六百十一億円と公表。建設費と運営費が当初の四百十八億円から五百六十五億円に増え、さらに周辺整備などに三十八億円以上かかると明らかにした。

 石井市長は行田市に建設した場合、約六十五億円安いとする試算を参考資料として組合議会に提出。これを受け、同じく四月に初当選した三宮(さんぐう)幸雄・北本市長も「すぐにゴーサインが出せる状況ではない」として現計画に難色を示した。組合管理者の原口和久・鴻巣市長は「これまでの話し合いで基本合意したこと」と計画推進を訴えるが、大幅なコスト削減策などがなければ、三市の合意は難しそうな状況になっている。

 

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