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【埼玉】

浸水で土砂…被害深刻 台風19号2カ月 日高・マンジュシャゲ群生地

咲き誇る巾着田のマンジュシャゲ。全国から見物客が訪れていた(9月30日撮影)=いずれも日高市高麗本郷で

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 東日本を縦断し、県内にも大きな被害をもたらした台風19号の上陸から、十二日で二カ月を迎える。県内では避難所が全て閉鎖されるなど日常が戻りつつある一方、復旧に時間を要する被災地も。水害に遭った日高市高麗本郷の「巾着田曼珠沙華(きんちゃくだまんじゅしゃげ)公園」内のマンジュシャゲ(ヒガンバナ)群生地の被害も深刻だ。 (加藤木信夫)

 毎年九月中旬〜十月初旬にかけ、五百万本のマンジュシャゲが咲き誇り、全国から見物客が訪れる巾着田の群生地。今月三日に赴くと、見慣れた風景が一変していた。

 日高市によると、群生地三・四ヘクタールの全域が、近くを流れる高麗川からの越水で冠水。うち約二割ほどに十〜四十センチの土砂が堆積したという。

 「地元の人が記憶にないほどひどい浸水だった。中でもお客さんでにぎわう川沿いの一部区域の被害が大きかった」と市産業振興課の小鹿野高光課長。積み上がった土砂を肘くらいの深さまで掘ると、マンジュシャゲの球根が頭を出した。

 「今は光合成をして球根に栄養をため込む時期。日の当たらないこの区域は来年、開花しない可能性もある」。小鹿野さんは表情を曇らせた。

台風19号の影響でなぎ倒された樹木。奥がマンジュシャゲの群生地

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 日高市は、マンジュシャゲ群生地の復旧費用として約二千九百五十万円を計上した、一般会計補正予算案を市議会十二月定例会に提案した。高麗川の越水で倒壊した樹木や漂着物、堆積土砂の撤去、遊歩道の再整備などに充てる。

 三分の二に当たる約千九百三十万円は国の災害復旧事業に対する負担金で賄う。市議会で承認後、来年一月にも業者選定の入札を実施。間を置かず工事着手して半年後の復旧を目指す。

土砂に埋もれたマンジュシャゲの葉と球根。このままだと来年の開花に必要な栄養分をつくる光合成ができない

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