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【埼玉】

川越の特養入所者向け 県、福祉仮設住宅建設へ 来年3月完成目指す

 県は二十四日、十月の台風19号で被災した川越市の特別養護老人ホーム(特養)「川越キングス・ガーデン」の入所者七十六人が入居する福祉仮設住宅を同市内に建設すると発表した。現地調査をした上で設計に着手し、来年三月の完成を目指す。特養入所者が入居する福祉仮設住宅の建設は、昨年の北海道地震に伴い道が建設した二施設に次いで二例目だが、国は川越市のケースを今後のモデルとする方針だ。 (中里宏)

 県と川越市によると、同市霞ケ関北の小学校跡地約五千八百平方メートルに、軽量鉄骨(プレハブ)平屋の建物約二千平方メートルを建設する。

 福祉仮設住宅は、災害救助法に基づく応急仮設住宅として、スロープや手すりを備えたバリアフリーで在宅介護支援を利用しやすい構造・設備にすることができる。費用は国と都道府県の折半だが、在宅介護では支援しきれない寝たきり高齢者ら特養入所者の入居は想定しておらず、設備面の許容範囲の線引きがあいまいなままとなっている。

 北海道のケースは二カ所で計約二十億円の建設費がかかったが、「国と道で施設内容を吟味しないまま建てられた」(内閣府)として、昨年十二月の完成から一年たった現在も国庫負担額が決まっていない。

 県住宅課は「施設内容や設備については、国と協議しながら進める」としている。構想としては、プレハブ三棟を段差のない渡り廊下でつなぐ形の建物を想定。四人部屋約二十室のほか、食堂や浴室、職員の事務室兼宿直室などを併設する予定という。

 高齢者がストレッチャーや車椅子に乗ったまま入浴できる入浴設備やベッドなどの備品は、キングス・ガーデン側が持ち込むことになった。

 県と川越市は、建設費が災害救助法の運用範囲を超えた場合は、中核市として県から福祉事務を移譲されている川越市や、キングス・ガーデンの負担も想定しているという。

 キングス・ガーデンは移転を決め、移る先の土地探しを急いでいる。渡辺圭司施設長は「移転までの間、二年間入居できる福祉仮設住宅の建設が決まり、喜んでいる」と話している。

 

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