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【埼玉】

110年前 国内初の動力飛行「ファルマン機」 所沢の記念館で実機展示

日本の空を初めて動力飛行した「アンリ・ファルマン機」の実機

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 一九一〇年に日本の空を初めてエンジンの力で飛んだ飛行機「アンリ・ファルマン機」の実機が、所沢市並木一の所沢航空発祥記念館で展示されている。第二次大戦後に米国に接収されて以来、同市に戻ったのはおよそ七十年ぶり。現在保管している航空自衛隊入間基地から一年契約で貸与され、展示期間は七月ごろまでの予定。 (加藤木信夫)

 同機はフランス製で、全長一〇・五メートル、幅一〇・八メートル、総重量約六百キロ。一〇年十二月に東京・代々木練兵場で国内初の動力飛行に成功。一一年四月には、日本初の飛行場として開場した「所沢飛行場」を初飛行した。その際、高度十メートルで飛行距離八百メートル、飛行時間一分二十秒を記録した。

 戦後、米国に接収されたが、六〇年に日本へ返還。現在は空自入間基地で保管されている。

 記念館は、所沢飛行場跡地の所沢航空記念公園内にあり、かねて同機の「帰還」を企画。「貴重品の上にご老体」(記念館担当者)であることから搬送が難しく、これまで実現に至らなかったという。

 昨年、フランス航空教育団が航空機の活用法を伝えるために来日して百周年だったのを機に、搬送計画を再検討。専門業者に依頼し、機体を解体してエアサスペンション付きの特注木箱に入れ、トレーラーで運び込んだ。

 記念館の谷本嗣英(つぐひで)副館長は「百年前に所沢を飛んだ機体が戻ってきた。貴重な機会なので、ぜひ見ていただきたい」と来館を呼び掛けている。

 入館料は大人五百二十円、小中学生百円。問い合わせは記念館=電04(2996)2225=へ。

操縦席後部にある50馬力エンジン。右奥は燃料タンク(大)とオイルタンク=いずれも昨夏の公開開始時、所沢市の航空発祥記念館で

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