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【埼玉】

味わう「黄金のカボス」 小鹿野で規格外品を鍋などに

黄金色になった完熟カボス。熟すと実が大きくなり、皮が厚くなる

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 収穫の時期を逃し、黄金色に色づいたカボスを味わってもらうイベント「秩父かぼす 黄金の雫祭(しずくさい)」(実行委員会主催)が、小鹿野町で開かれている。生産農家の人手不足などで熟しすぎた規格外品を、町内十七店舗が鍋料理や洋菓子、飲み物として提供する。町内であった試食会では、関係者らが、イベントの成功を祈願した。二月二十八日まで。 (出来田敬司)

 九日に小鹿野文化センターで開かれた試食会。農家や飲食・宿泊業、行政関係者など約五十人が出席した。鶏肉と野菜にカボスの酸味を加えた「マーラーゴールデンかぼす鍋」、カボスの果汁と皮を加えた焼き菓子「カボスーヌ」など数十点がテーブルを彩った。

 同町や秩父市吉田地区など秩父地域は、関東のカボスの一大産地。小鹿野では二十三軒が年間約二十トンを生産するが、市場に出回るのは半分程度だ。実が緑色の摘果シーズンは九〜十月の数週間。「時期を過ぎると甘みが増し、酸味を求める消費者に敬遠される」(町産業振興課)という。

 シーズン中に収穫できないのは、主に生産農家の高齢化が原因。これまで時期を過ぎたカボスは廃棄していたが、農家や飲食・宿泊業者らが有効活用を図ろうと昨年から検討を重ねた。樹上で翌年一〜二月まで完熟させた実を「ゴールデンカボス」と銘打ち、甘みとまろやかさを前面に押し出して反転攻勢に出た。

 実行委は、黄色が特徴ののぼりやチラシ、フェイスブックページを作ってイベントを大々的にPR。期間中は各店舗がそれぞれ考案したうどんやラーメン、豚肉料理などを提供する。

 実行委の事務局を務める町産業振興課の小菅旭央(あきお)さん(27)は「一、二月は飲食店の閑散期で、イベントの開催にぴったり。多くの人がカボスの良さを知る機会になれば」と話している。

 問い合わせは実行委事務局=電0494(79)1101=へ。

完熟カボスを使った鍋料理「マーラーゴールデンかぼす鍋」=いずれも小鹿野町で

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