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【埼玉】

行田「足袋製造用具」 志木「田子山富士塚」 国の重要民俗文化財に

足袋製造で使われた用具や関係資料(行田市郷土博物館提供)

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 十七日の国の文化審議会の答申で、行田市の「足袋製造用具及び関係資料」と、志木市の「田子山(たごやま)富士塚」が、国重要有形民俗文化財に指定される見通しとなった。県内の同文化財指定は一九八三年以来三十七年ぶりで、計八件となる。

 足袋製造の用具と関係資料は、行田市郷土博物館が保管する五千四百八十四点ものコレクション。江戸末期から昭和期にわたり、裁断、縫製、仕上げの各工程の用具を網羅するほか、裁断用の金型や裁断機、ミシンなど、機械の導入を経て現在に至る変遷をたどれる。製品や看板、商標ラベルなどの関係資料もある。

 行田の足袋は江戸時代中期には名産と評され、最盛期の昭和戦前期は全国生産量の八割を占めた。同館の鈴木紀三雄館長は「町の近代化を支えた地場産業の資料。足袋と町の発展、両方の歴史を伝えていきたい」と話した。

 田子山富士塚は敷島神社(志木市本町)の一角にあり、高さ約八・七メートル、直径約三十メートル。富士山を模しており、頂上までに合目石(ごうめいし)や烏帽子磐碑(えぼしいわひ)、浅間(せんげん)神社の祠(ほこら)など百十三もの石造物が設置されている。頂上から富士山を望める。

 富士信仰に基づき、地元醸造業者の高須庄吉を中心に地元の舟運関係者、商人、職人、農民ら地域内外の協力を得て、一八七二(明治五)年に築造された。志木市教育委員会生涯学習課の武井香代子さんは「富士塚が江戸から周辺に伝わった実態が理解できる。後世に伝えていきたい」と意義を述べた。 (飯田樹与)

富士山に見立てた田子山富士塚(志木市教委提供)

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