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【埼玉】

新型コロナ 所沢西高有志がいわき訪問断念 大震災復興イベントにも影響

いわき市と所沢西高のキャラクターが同じ舟に乗る様子を描いた大漁旗=14日、所沢市で

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 新型コロナウイルスの感染拡大によるイベント中止が相次ぐ中、県立所沢西高校(所沢市)有志が二十二、二十三の両日、東日本大震災被災地の福島県いわき市で予定していた毎年恒例のボランティア活動も断念することが決まった。生徒らにとっても苦渋の選択だったが、手作りした大漁旗を後日届けるなどして、支援の気持ちを伝える予定だ。

 当初の計画では、同校三年生とOB約五十人が両日、震災被災地で昨年の台風19号水害にも見舞われたいわき市を訪問。吹奏楽部がミニコンサートを開き、手作りの大漁旗を振って現地の「いわきサンシャインマラソン」を盛り上げるなどするはずだったが、マラソン自体が中止になり、訪問を断念することに。

 同校のいわき支援活動は震災が発生した二〇一一年にスタート。当初はつながりのあった現地の高校の支援が中心だったが、被災地のニーズに配慮して少しずつ形を変え、範囲を広げながら継続してきた。

 今年の実行委員長で大学一年の鶴岡涼花(すずか)さん(19)は「高齢者の多い先方に不安を与えてはいけないし、末永くお付き合いをしていきたい。今回は行かないという選択肢がベストだと判断した」と残念がる。

 大漁旗作りは一四年から毎年取り組んできた。縦一・一メートル、横一・五メートルで、今年はいわき市の観光情報ナビゲーター「フラおじさん」と所沢西高の四十周年記念キャラ「にしぼーや」が同じ舟に乗り、絆を深める様子などを描いた。

 デザインを担当した三年の安部舞衣子さん(18)と片山優那さん(18)は「離れていても心は一つという思いを込めた」と振り返った。

 活動の合間には、地元のお年寄りとの交流会も予定していた。生徒らの思いを忘れないよう、過去の大漁旗を法被や小物類に仕立て直して利用しているお年寄りもいるなど、活動が浸透している中での今回の訪問断念。大漁旗だけでも見てもらおうと後日、何らかの形で現地へ届けるという。 (加藤木信夫)

◆恒例「元気市」飯能市中止

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響は広がる一方だ。三月八日に飯能市で予定されていた東日本大震災などの被災地の特産物を販売する支援イベント「二〇二〇震災復興元気市」も中止が決まった。参加者と関係者の健康・安全面を第一に考慮した結果という。

 元気市では、震災発生時の午後二時四十六分に来場者らが黙とう。震災による大津波で被災した宮城県名取市の東禅寺から飯能市の法光寺に預けられた釣り鐘を来場者についてもらい、犠牲者の冥福を祈る恒例行事だった。

 また、鴻巣市は、三月七日開催予定だった「鴻巣パンジーマラソン」の中止を決定。市によると、五千五百六十八人がエントリーし、うち八割近くが市外から。参加費の返金などは今後、実行委員会で決める。

 久喜、加須、越谷、草加、八潮、戸田市、松伏町は三月末まで、三郷、吉川市は四月末までの主催のイベントや集会を原則、中止・延期する。三月二十二日の「よろこびのまち久喜マラソン大会」は中止し、参加費は、申し込み規約に基づき返金しない。

 羽生市は三月八日に開催予定だった「藍のまち羽生さわやかマラソン大会」を中止とし、参加費は規約により返金しない。川口、春日部、蕨市も一部イベントの中止を決め、三芳町は多人数の密着や、高齢者・妊婦の参加が多く見込まれる町主催イベントを当面の間、中止・延期する。

 熊谷市はいずれも今月二十二日に市内で予定していた、「産学官連携まちづくりフォーラム」と「KUMAGAYAスポーツ未来会議」を中止する。 (加藤木信夫、渡部穣、寺本康弘、近藤統義、中里宏)

 

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