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【埼玉】

<新型コロナ>障害者作業所ピンチ 催し中止、卒業式縮小で注文減

第二川越いもの子作業所のせんべい工場=川越市で

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 新型コロナウイルスの感染拡大による各種イベントの中止が、自立のための手作り商品を販売予定だった知的障害者の就労支援作業所も直撃している。「川越いもの子作業所」など五つの作業所を運営する川越市の社会福祉法人「皆の郷」は、七日に予定していた年間最大のイベント「川越春一番コンサート」も中止を余儀なくされ、チケットの払い戻しに追われる。法人の大畠宗広理事は「収入を見込めたイベントが軒並み中止になり、影響は大きい。どこの障害者施設も事情は同じだろう」と話している。 (中里宏)

 春一番コンサートはウェスタ川越大ホールで、芸人のはなわさんらをゲストに開催を予定していた。作業所で働く利用者と職員のバンド「いいもんズ」も、地元で暮らし、働く喜びを歌うレパートリーを披露する予定だったが、感染の拡大を受けて先月二十五日に中止を決めた。収益の一部を昨年の台風19号で入所施設「初雁(はつかり)の家」が大きな被害を受けた社会福祉法人「けやきの郷」に復興支援として寄付する予定だったが、それもかなわなくなった。今は四百枚以上売れていた前売り券(大人三千五百円)の返金手続きを行っている。

 せんべい工場を持つ第二川越いもの子作業所では、オリジナルのデザインを食用インクでプリントした印刷せんべい(一枚五十円)が好評で、毎年、市内の小中学校二十校以上から卒業式用に計数千枚の注文を受けてきた。今年は卒業式の縮小開催のため、小学校の注文はすべてキャンセル。すでに焼き始めていた中学校の注文も納品数が減った。

 毎月一回、市観光産業館「小江戸蔵里」や作業所駐車場で開催してきた「いもの子市」や保護者らによるバザーも中止に。小倉崇施設長は「収入が激減することになる。利用者の工賃に影響が出ないようにしたいが、三カ月以上この状態が続くと厳しいことになる」と話している。

 

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