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【静岡】

移住・就業支援金 県内第1号 富士宮の「モンサンフジ」

「モンサンフジ」の外観=いずれも富士宮市で

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 国が本年度から始めた「移住・就業支援金」の給付制度を利用し、富士宮市外神にフランス洋菓子店「MONT SAINT FUJI(モンサンフジ)」が七日、開店した。県内での適用第一号。富士山を望む好立地と、地元農産品をぜいたくに使ったケーキが話題を呼び、早くも午前中には売り切れるほどの人気を集めている。 (前田朋子)

 経営するのはシェフパティシエの篠原健史郎さん(38)。店のすぐ近くで育ち、大学卒業後は東京で一般企業にも勤務したが、学生時代に料理店でアルバイトした経験からこの道へ。フランスなどでも学び、銀座に本店がある「ラデュレ」などで修業を重ねた。

 四十歳までに店を持ちたいと考えていたところを妻の綾香さん(30)が後押し。出産も間近で、子育ての環境なども考えてUターンを決めた。一年半ほど前に別の機関に融資を相談したところ、制度を紹介された。国が定める対象「東京二十三区に五年以上在住・通勤」の条件にも当てはまり、百万円の支援を受けることができたという。

 富士宮市地域政策推進室によると、この制度での支援は国が二分の一、県と市が四分の一ずつの負担で行う。篠原さんはこのほか、県の起業支援金二百万円も受け、計三百万円が支給された。初期投資は二千四百万円ほどかかったため篠原さんは「とても助かった」と話す。

 「モンサンフジ」は、首都圏などからの観光客の人気を集めるJAの農産物直売所「う宮〜な」に近い。観光需要を考えて建物の向きを合わせ、富士山に面した大窓を設けた。

 地域の農産物利用にも積極的で、市特産の落花生をふんだんに使った濃厚なチョコレートケーキ「カカオエット」が一押しだ。季節により、店に隣接する農園の朝どれイチゴやシャインマスカットも使うといい、篠原さんは「地産地消を生かしたケーキをどんどん開発する。美しい景色とともに楽しんでほしい」と意気込む。

 午前九時〜午後六時、商品がなくなり次第終了。火・水曜日定休。問い合わせは同店=電050(3503)1921=へ。

篠原さんと人気のケーキ。中央が落花生を使ったカカオエット

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