東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 静岡 > 記事一覧 > 11月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【静岡】

スルガ銀「再生へ前進」 コンプライアンス強化 中間決算会見 

筆頭株主となるノジマについて記者の質問に答えるスルガ銀行の有国三知男社長(前列右)=沼津市で

写真

 スルガ銀行(本店・沼津市)は十四日の中間決算会見で、二〇二五年度までの中期経営計画の一部を発表。有国三知男社長は、過度にノルマを追求する企業風土改善に向けたコンプライアンス体制強化や、創業家の保有株売却により「再生」が進んでいる、とアピールした。一方、シェアハウス投資を巡る不正融資問題の解決については重点課題としながらも時期は明言しなかった。 (杉原雄介)

 中期経営計画のタイトルは「リスタート」。有国社長は「再生への強い思いの表れ」と意気込んだ。

 計画の柱の一つが、コンプライアンス体制の見直しだ。不正融資の一因に、営業ノルマを追求する中でのパワハラの横行があったことから、全営業店と本部に「コンプライアンスリーダー」を配置。行員や所属長と連絡を取って問題発生を防ぐ、とした。投資用不動産ローンに関しても、資産価値を正確に判断するため不動産業者の調査や、融資先の書類を行員らが改ざんすることなどがないよう、原本確認などの徹底を打ち出した。

 一方、不正の温床となった企業風土を作ったとされる創業家との関係解消が進んだことを強調。家電量販店のノジマが創業家保有の同行株を全て取得したことについて「創業家との関係解消は最重要課題。ポジティブに受け止めている」と語った。

 中期経営計画では、シェアハウス問題の解決を二二年度までの重点課題とした。有国社長は「(シェアハウスの)オーナー側には(融資資金の)元本の一部カットを提案している。二二年度まで先送りせず、早く(解決の)合意点を見いだしたい」と意欲を示したが、具体的な見通しを問われると「時期は明言できない」と歯切れが悪かった。

 同行は今後も、東京など都市部での個人向け融資をビジネスの核とする方針を示している。一方で地元の県東部では、イベント開催などによる地域活性支援を続けることを明言。有国社長は、サポーターを務めるサッカーJ3のアスルクラロ沼津についても「設立から携わっているので途中で投げ出すのは無責任。できる範囲でサポートしていきたい」とした。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報