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【静岡】

富士山カメラ増やしたい ネットで寄付募る 「老舗ライブ画像サイト」進化へ 

ライブ画像が見られるサイト「ずっと富士山」。静岡市清水区吉原のカメラでは5日午前、雪が輝いて見えた

写真

 インターネットの黎明(れいめい)期だった二十三年前から、富士山を写し続けるライブカメラの画像を公開してきた老舗サイト「ずっと富士山」が、進化しようとしている。「故郷の熊本にいる祖母に見せたい」。そんな思いで取り組みを始めた大田黒敦雄さん(63)=長泉町=が新たに目指すのは、山梨県側からも見られる「ぐるっと富士山」。カメラの数を三カ所から五カ所に増やすため、クラウドファンディングで二十日まで寄付を募っている。 (内田淳二)

 青空を背に、富士山がそびえる。五日午前にサイト「ずっと富士山」を開くと、山頂に積もった雪が輝いて見えた。カメラは現在、沼津市、静岡市、小山町の三カ所。三十分ごとに静止画を撮影しており、夜の富士山も楽しめる。「あの日あの時の富士が見たい」という場合は、過去数年分の検索もできる。

 大学卒業後に県東部に移り住んだ大田黒さんは、間近に迫る富士山に魅了された。一九九六年、本業のソフトウエア開発のノウハウを生かし、二百万円を投じてカメラ制御のシステムを構築。画像を見た祖母は「きれいだね」と満面の笑みを浮かべてくれた。

 各地から届く声もうれしかった。長崎県からは「病院のベッドで楽しんでいます」。沼津からオーストラリアに移住した日本人からは「懐かしい。毎日見ています」。山梨県側の画像を流してほしいという声も多く、「ぐるっと富士山」の構想を温めてきた。

 ただ、自腹も厳しくなり、カメラ二台の新設には賛同者を募ることにした。サイトの閲覧回数は累計千四百万回を超えるが、「ばちが当たる」と広告は載せておらず、収入になっていないという。目標額の百万円に届かなくても、一台は私費で設置する考えだ。「富士山への思いは昔も今も変わらない。高画質の画像をお茶の間に届けたい」

 サイトは「ずっと富士山」、寄付ができるサイトは「ぐるっと富士山プロジェクト」で検索。寄付者には富士山の写真や、画像をテレビに映す機器などを贈る。

 

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