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【静岡】

「協業で新ビジネスを」 スルガ銀筆頭株主、ノジマ社長に聞く 

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 スルガ銀行(沼津市)の筆頭株主となった家電量販大手ノジマ(横浜市)の野島広司社長(68)は本紙のインタビューで、「銀行業界の新しいビジネスをつくりたい」と協業への意気込みを語った。追加出資や役員の派遣にも要望があれば応じる考えを示した。主な一問一答は次の通り。 (聞き手・伊東浩一)

 −異業種のスルガ銀の筆頭株主になった理由は。

 金融はすべての業種に絡む。特にスルガ銀は個人向けが強く、近いと思った。営業地域も一致している。これまでもニフティやアイ・ティー・エックスといった異業種とシナジー(相乗効果)を出しており、当社では異質なことではない。

 −不正融資が判明し、経営も悪化している。どこに魅力を感じたのか。

 企業として置かれた環境が似ている。当社も後発だったので、秋葉原や北関東から攻められてきた。自社の居場所を見つけ、業界に先駆けて新しいことに挑戦する姿勢も似ている。

 −五月に業務提携で合意したが、具体策が見えない。

 両社で相談しており、出来上がれば発表する。地域に喜ばれ、銀行業界の新しいビジネスの一つにできればと思っている。ITと金融の融合もあるし、(両社で)三百の店舗網になるので、リアルとリアル(店舗同士)の連携もあり得る。

 −出資比率を上げて持ち分法適用会社にしたり、役員を派遣したりする考えは。

 今は静観しながらシナジーを出したい。要望があれば(追加出資の)用意はある。役員や社員の出向も、役に立てるなら進めたい。

 −スルガ銀が先月発表した中期経営計画は、個人に軸足を置きつつ富裕層の取り込みを目指している。

 多少保守的に感じるが、今の時期では妥当だろう。利益が多少減っても信用は上がるのではないか。(不正を招いた)企業文化をどう変えるかが課題になる。

<ノジマ> 1959年に野島電気工業社として相模原市で創業。首都圏を中心に家電や携帯電話販売など251店(静岡県26店)を展開する。2015年に携帯電話販売のアイ・ティー・エックス、17年にニフティの個人向けインターネット事業を買収。19年10月にスルガ銀行の創業家・ファミリー企業が保有していた全てのスルガ銀株式を譲り受け、市場取得分と合わせて発行済み株式の18・46%を保有する筆頭株主となった。

<野島広司(のじま・ひろし)> 1951年生まれ。中央大商学部卒。73年野島電気商会(現ノジマ)入社。取締役、専務を経て94年から社長。相模原市出身。

 

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