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【静岡】

<東京2020 夢舞台ともに>(中)トラック 日本サイクルスポーツセンター・木庭翔吾さん

伊豆ベロドロームのシベリア松の木製走路。東京五輪では、世界のトップ選手を迎える=2018年12月18日、伊豆市で

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 トラックの競技自転車は速さを追求した形状だ。タイヤは細く、ブレーキや変速機はない。風圧を軽減するため、ハンドルを低い位置に付けて前傾姿勢がとれるようになっている。五輪会場の伊豆ベロドローム(伊豆市大野)を管理する日本サイクルスポーツセンター職員の木庭翔吾(こばしょうご)さん(36)は「観客には、時速七十キロ以上でタイムを競う迫力を楽しんでほしい」と語る。

トラック競技の自転車と、競技の魅力を語る木庭翔吾さん=伊豆市の伊豆ベロドローム前で

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 高校と大学時代に競技者だった視点で注目するのが「駆け引き」。選手の個性やレース展開により、スパートをかけるタイミングは異なる。団体種目では仲間同士の連携も重要となる。「格下の選手が予期しない場面で抜け出て、主導権を握ることもある。番狂わせは多い」。最後まで目を離せないドキドキ感も魅力という。

 ベロドロームは最大傾斜が四五度と大きく、直線距離も長いためスピードが出やすい。「外側から追い抜くのが通常のコースより難しい。先行できれば有利」と分析する。

 日本代表はベロドロームを練習拠点としており、伊豆市内に住む選手も少なくない。「みんな富士山や地元食が大好きで、五輪で伊豆を盛り上げようという思いが強い。日本の選手がレースで先行したら、風圧を一番受けてきつい状況でもあるので、目いっぱい応援して」と呼び掛ける。

 五輪時はベロドロームは大会組織委員会の管轄となる。

 木庭さんは「どれだけ五輪に関われるか分からないが、大会まではトラック競技の魅力発信に取り組むなどして、できる限り力になりたい」と意気込む。 (杉原雄介)

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<トラック> ロードレースとともに、近代五輪の第1回となるアテネ大会(1896年)でも実施された伝統競技。東京五輪では、ペアで交代しながら長距離を走り抜く新種目「マディソン」など、男女とも個人戦と団体戦で計6種目が予定されている。トラック競技で日本勢は銀メダルと銅メダルは獲得しているが、金メダルはまだない。東京五輪で期待がかかる。

 

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