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【静岡】

2019年 沼津市37年ぶり転入超過 「ラブライブ!」人気も影響

昨年10月の開業から盛況が続くららぽーと沼津=沼津市東椎路で

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 沼津市は二十二日、二〇一九年の市への転入者が七千九百八十八人で転出者より三百八人多く、一九八二年以来三十七年ぶりに転入超過になった、と発表した。十八歳以下の子どもの医療費無償化などの政策に加え、大型商業施設「ららぽーと沼津」の開業があり、沼津が舞台のアニメ「ラブライブ! サンシャイン!!」に感化された若者の移住も一因としている。 (上田融)

 昨年十月に開業したららぽーとの周辺では、一戸建て住宅やアパートの新築が増え、四歳以下の子供がいる若いファミリー層や、二十代の単身者が転入している。市は、ららぽーとで働く人や、買い物の利便性から転入者が増えた、とみている。

 ラブライブ!については、頼重秀一市長が会見で「SNSで若者とやりとりをすると『将来沼津に移住したい』という人が多い。『市民になりました』という人もいる。(数字はないが)実体験としてそういう事例がある」と、効果が出ているとの見方を示した。

 政策では、市外に進学した大学生らが市内中小企業に就職した際、奨学金の返済の一部を補助する制度なども貢献しているとした。

 ただ転入超過分の内訳は日本人五十五人、外国人二百五十三人で外国人の割合が大きい。日本で就学就労する人の増加などが底上げしたとみられる。

 また市の人口は減少傾向。二〇年元日現在、十九万四千八百六十九人で、昨年同日より千百十七人減った。

国内外から訪れるアニメファンでにぎわう三の浦総合案内所=同市内浦長浜で

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◆「ららぽーと」開業でにぎわい 移住の28歳 豊かな自然、海の幸…

 沼津市政策企画課によると、市内への転入は、昨年十月の「ららぽーと沼津」開業前が多かったという。

 ららぽーと沼津は、子育て世代や若年層の獲得に力を入れている。運営する三井不動産(東京)の担当者は「にぎわいはずっと続いており、正月は開業期よりも売り上げが大きかった。沼津を盛り上げたいと考えているので、転入増に貢献できたのなら喜ばしい」と語る。

 アニメ「ラブライブ! サンシャイン!!」も若者をひきつける。沼津市平町の飲食店「真鯛(まだい)」で働く八木公也(こうや)さん(28)も、ラブライブ好きが高じて二〇一八年に東京から移住してきた。現在は「沼津は人が温かく、地元のことを親切に教えてくれる。自転車も好きなので、自然豊かな中を走れるのはうれしい」とアニメ以外の魅力にもはまっている。

 八木さんは、ツイッターなどで知り合ったラブライブファンの移住者たちとの交流も楽しむ。「みんな沼津生活を満喫している。ラブライブが終わっても沼津に住み続けたい」

 アニメグッズであふれ、国内外からファンが訪れる三の浦総合案内所(同市内浦長浜)にある「交流ノート」にも、富士山や海、海鮮丼といった沼津の景色や食を愛するメッセージが多く見られる。

 ららぽーとやラブライブが注目を集めるが、政策企画課の担当者は「医療費無償化や住宅環境整備など、ここ数年の政策が実を結んだのでは」と分析する。 (杉原雄介)

 

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