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【静岡】

熱海の主婦同好会が企画 手づくりせっけんで台風被災地を支援

せっけん作りをする参加者と指導する前田潤子さん(右から2人目)=いずれも熱海市で

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 熱海市の主婦らでつくる同好会「手づくり石けんの会 il mio sapone(イル・ミオ・サポーネ)」が、手づくりせっけんを販売し、昨秋各地で猛威を振るった台風の被災地を応援するプロジェクトを進めている。売り上げを寄付する計画で、代表の前田潤子さん(70)は「少しでも被災地のために役立てたい」と意気込んでいる。 (山中正義)

 列島は昨年、九月に台風15号、十月には19号が相次いで接近。県内でも東部を中心に大きな被害をもたらし、熱海市などで断水も発生した。

 市内で手づくりせっけんづくりの教室を開いている前田さんは、各地の惨状に胸を痛め「せっけんを使って自分も何かできないか」と思案。販売して売上金を被災地に寄付する方法を思い立った。

材料を混ぜ合わせて型に流し込んだせっけんの「種」

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 販売用のせっけんを作るため一月中旬〜二月上旬にかけて参加者を募ってワークショップを計四回開いた。最終日の今月六日には十一人が参加し、市内の飲食店から譲り受けた使用済みのつばき油や水、カセイソーダを材料にせっけん作りに取り組んだ。

 参加者たちは分量を量った材料を空のペットボトルに流し入れ、左右や上下に振ってかくはん。とろみが出たところで牛乳パックの型に流し込み、せっけんの「種」を用意した。後日、固まった種を一個七十グラムずつに切り分け、四回のワークショップで計百六十個を作り上げた。

 材料のつばき油にはオレイン酸が豊富に含まれ、汚れが落ちやすく、肌に優しいのが特徴。廃油のため環境にも優しく、台所や洗濯用としての使用がお勧めという。

 市内の銀座通り商店街で三月二十二日に開催される「海辺のあたみマルシェ」で、手づくりのアクリルたわしとセットにして五百円で販売する予定だ。

 寄付先は現在、協議中。前田さんは「熱海と少しでもゆかりのある場所で、きちんと被災者に届くようにしたい。災害を人ごとではなく自分たちにも関係あることとして目を向けていきたい」と語る。これからも支援活動を続ける決意だ。

 

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