東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > スポーツ > 紙面から > 12月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

踊る虎さん、観客を魅了 自己流フォーム 45歳の遅咲き崔虎星

踊るようなスイングでギャラリーを沸かせた崔虎星=Kochi黒潮CCで

写真

 高知県で11月25日まで開催された男子のカシオ・ワールドオープンで、崔虎星(チェホソン)(韓国)が踊るようなスイングでギャラリーを大いに沸かせ、5年ぶりのツアー2勝目を挙げた。

 大会最終日、朝早くスタートした石川遼の組に次いで、多くの観衆を引き連れたのがトップ、崔の最終組だった。変則フォームのショット。アドレスは普通だが、球を打ち出した後に右足を蹴り上げてくるっと回転し、ボールの行方を見ながら体を左右にくねらせる。

 本人は「若い人と違って体が硬いので、飛ばそうとしたら今のフォームになった。インパクトで球にパワーを伝えるために回転しています」と真顔で“虎さんダンス”を説明。観客は「あの打ち方は何だ」と大笑いし、グリーンを捉えると「おー」と歓声を上げた。

 20歳の時、水産加工工場でマグロ解体中に右手親指の一部を切断。その後は製鉄所や炭鉱で働いていたが、泊まり込みのゴルフ場アルバイトで運命が変わった。ゴルフ場の社長から「お客さんの気持ちを知るためにゴルフをしなさい」と勧められ「今しかない」と25歳で初めてクラブを握った。自己流で猛練習を重ね、2001年に韓国下部ツアーで賞金王となり、12年末に日本ツアー予選会を通過した。

 45歳の苦労人は「笑ってもらえるのはうれしい。ギャラリーを味方に付けて力に変えることができた」と旺盛なサービス精神を発揮し、久々の勝利をつかんだ。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報