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【スポーツ】

東京五輪「安全と安心」期待 都内で国際スポーツ会議 暑さとホテル確保心配

ANOCの総会に臨む(左から)JOCの竹田恒和会長、IOCのバッハ会長、安倍晋三首相ら

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 2020年東京五輪を控え、東京都内で開かれた11月28、29日の国際スポーツ会議、各国オリンピック委員会連合(ANOC)総会は206カ国・地域の国内オリンピック委員会(NOC)や国際競技団体から約1400人の要人が一堂に会した。30日は五輪会場の視察ツアーも組まれ、参加者からは「世界で最も安全、安心な国」「全てがスーパーな大会になる」と準備状況を高く評価する声が多数を占めた一方、暑さ対策や宿泊面で懸念を示す声も出た。

 ■質疑は一切なし

 29日のANOC総会最終日。東京五輪の準備報告で懸念される暑さ、集中豪雨、台風などの天候問題に関し、今夏の気象データを各NOCに提供する方針が出された。

 質疑の時間で海外諸国からどんな反応が出るか注目されたが、質問は一切なし。ニュージーランド・オリンピック委員会のマイク・スタンリー会長は「暑さの問題については解決するためのチームが設置され、適切な医療体制も提供されると言っていた。快適な環境を手に入れられるだろう」と信頼感を口にした。

 東日本大震災で起きた東京電力福島第一原発事故の風評被害も一時広がったが、フィジー・オリンピック委員会のジョセフ・ロダン会長は「心配していない。安心して選手を送り出せると確信した」と復興五輪のテーマに理解を示した。

 ■物件探しで難航

 課題を指摘する声もある。大会中に都内のホテルは大混雑する見込みで、タイ・オリンピック委員会のタナ・チャイプラシット理事は「応援に来る人たちの宿泊場所が少なくてどうなるか心配」と指摘した。

 チェコ・オリンピック委員会のイジー・ケイバル会長は賃貸料の高さに苦労しているという。大会時に自国をPRする「チェコハウス」を都内に設置する予定で低価格な場所を1年以上探しているが、難航。「東京はとてつもなく物価が高い都市。12年大会のロンドンも高かったが、さらに高価だ」と嘆き節が出た。

 高温多湿な日本特有の夏場の暑さにも「一番心配している」と語り、選手のウエアに工夫を施すなど対策を練るそうだ。

 東京五輪開幕まで600日を切り、各国・地域の事前合宿や準備も本格化していく。「おもてなし」を掲げて招致しただけに、ホスト側としてきめ細かな対応が必要だ。大会組織委員会の武藤敏郎事務総長は「各国選手の皆さんが万全の態勢で東京に来られるように、必要なことには万全を期したい」と強調した。

東京五輪・パラリンピックでトライアスロンの会場となるお台場海浜公園を視察する各国の関係者ら=いずれも東京都内で

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