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【スポーツ】

川口、見せた勝負勘 引退試合でフル出場無失点

現役最後の試合を終え、チームメートや家族と記念写真に納まる川口能活(2列目中央)=相模原市南区で

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 長く日本代表を支えたJ3相模原のGK川口能活(43)が2日、25年の現役生活に別れを告げた。鹿児島を本拠地に迎えた今季最終節にフル出場して1−0の勝利に貢献し、示したのは勝負強さ。1996年アトランタ五輪でブラジルを破った「マイアミの奇跡」など大きな試合でこそ輝いた川口の面目躍如と言える去り際だった。

 7失点した9月の鳥取戦以来の出場で今季6試合目。「大量失点するかもしれないという不安」があったと言うが、集中力や反応の鋭さは健在だった。前半20分のピンチでは最後まで動かずに左手でセーブ。後半9分、ロングボールで抜けた相手との1対1も身をていして防いだ。

 味方も体を張った。引退が決まってから、チームメートは練習試合でも川口がゴールマウスに立つと「能活さんに失点させられない」と必死に守っていたという。若いころはつかみ合いになるほど厳しく同僚に指示を出し、その分、自らも厳しく追い込む。そうして信頼関係を築いてきた集大成に「みんなと向き合ってきたことを、プレーで返してくれた。僕の宝物」と感慨に浸った。

 闘志を燃やして味方にも火をつけ、大きな勝利をたぐり寄せてきたからこそ「炎の守護神」と呼ばれた。節目の一戦に駆け付けた名古屋のGK楢崎正剛は「僕にはまねできない。持っているとか、そういう簡単なことではない」と語る。日本代表でしのぎを削ったライバルの言葉には重みがあった。

◆異例の抜てき 代表コーチへ

 元日本代表GKで、J3相模原を最後に今季限りで引退した川口能活(43)が日本サッカー協会からフル代表や各年代の代表を指導するコーチングスタッフ入りを要請されていることが7日、関係者の話で分かった。本人も前向きに検討しているという。

 就任が実現すれば森保一監督が率いるフル代表や東京五輪を目指すU−22(22歳以下)代表、その下のカテゴリーのGKを横断的に指導する可能性がある。

 川口は、2日に現役最後の試合を終えたばかり。直後に代表スタッフ入りすれば異例の抜てきとなる。

 

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