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【スポーツ】

小林陵、悔しさバネに大飛躍 スキーW杯ジャンプ個人4勝目

今季4勝目を挙げた小林陵侑。着地しガッツポーズ=エンゲルベルクで(共同)

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 【エンゲルベルク(スイス)=共同】ノルディックのワールドカップ(W杯)ジャンプ男子は16日、当地で個人第7戦(ヒルサイズ=HS140メートル)が行われ、小林陵侑(土屋ホーム)が合計294.4点で今季、通算ともに4勝目を挙げた。1回目に最長不倒の144メートル、2回目も137メートルを飛んで完勝した。

 22歳の小林陵が挽回への執念を、見事に昇華させた。7位に終わり、今季初めて表彰台を逃した個人第6戦が行われた15日の夜は「ずっとアプローチ(助走)のことを考えて、全然寝られなかった」。報道陣の前では平静を装っていたが、心の奥には悔しさが渦巻いていたと明かした。

 屈辱はエネルギーに変えた。うまく力が伝わらなかったという踏み切りも、映像を分析して修正。1回目はジャンプ台記録に並び、昨季のW杯総合王者カミル・ストッフ(ポーランド)に6メートルもの差をつけたが「リードしたとは思わなかった。僕がちょっとでもミスすれば追い抜く力をカミルさんは持っているから」と油断することはない。

 2回目もHSまで3メートルと、再びの大ジャンプ。着地した瞬間に「(優勝に必要なラインを)越えただろうと思って」ガッツポーズが飛び出した。終わってみれば、2回ともトップの得点をマークする完勝だった。

 4度目の勝利の味は「きのうがあったんで」と格別なものになった。普段は物静かな若武者が「美しいスイスの山々の中で、日本の国歌が流れてうれしかった」と珍しく感情を表した。

 

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