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【スポーツ】

Jリーグ・アウオーズ 家長、初のMVP  川崎支える、円熟の存在感

最優秀選手賞に選出され、トロフィーを掲げる川崎の家長昭博=横浜アリーナで

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 Jリーグは18日、横浜アリーナで年間表彰式「Jリーグ・アウオーズ」を開催し、最優秀選手賞は川崎の2連覇に大きく貢献したMF家長昭博(32)が初受賞した。今季32試合出場6得点で、中盤で攻撃の中心としてチームを引っ張った。一昨年の中村憲剛(38)、昨年の小林悠(31)に続き、3年連続で同じクラブから最優秀選手が出るのは初めて。

 ベストイレブンには中村や大島僚太(25)、谷口彰悟(27)ら川崎から同一クラブで過去最多に並ぶ7人が選出され、東南アジア出身選手として初となるタイ代表のチャナティップ(25)=札幌=らが名を連ねた。

 最優秀ゴール賞は10月20日の川崎−神戸で華麗なパス連係から大島が奪った得点に決まった。

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 自身初の最優秀選手賞(MVP)に輝き、普段は寡黙な川崎の家長から感謝の言葉があふれた。「偉大なるチームメートに支えられ、この賞が取れた」。リーグ戦32試合に出場し、6得点7アシスト。突出した記録ではないが、クラブの誰もが認める存在感でJ1連覇を達成したチームをけん引した。

 ボールを保持して主導権を握り、連動したパスワークでゴールに迫る攻撃の屋台骨を支えた。ダイレクトで味方にボールをはたいたり、体の強さを生かしたキープ力でためをつくったり。確かな状況判断と技術で攻撃にリズムを与えた。同僚のベテラン中村は「苦しい時に突破口を切り開くのはアキ(家長)の左足」と絶大な信頼を寄せる。

 G大阪の下部組織で育ち、高校生でトップチームに昇格して天才と呼ばれた。20歳で国際Aマッチ初出場するなど非凡な攻撃センスで将来を嘱望されたが、けがなどもあり、代表に定着できなかった。

 この日はジュニアユース時代のチームメートで生年月日が同じ本田(メルボルン・ビクトリー)から祝福のビデオレターもサプライズで上映。本田から「会いにきてください。昔話でもしましょう」と呼び掛けられると、思わず表情を緩ませた。

 プロデビュー後は国内外のクラブを渡り歩いた。スペインリーグに挑み、出場機会を求めて韓国にも渡った。昨年1月、「日本を代表する選手がいる中で挑戦したい」と大宮から川崎に移籍。「MVPはうれしいが、それよりも毎年挑戦して成長する方が価値が高い。人として、選手としても成長できている」。32歳が進化の手応えに胸を張った。 (唐沢裕亮)

 

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