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【スポーツ】

日本製紙アイスホッケー部が今季限りで廃部 引受先「現時点で白紙」

アイスホッケーの全日本選手権に出場した日本製紙クレインズの選手たち=16日、東京・DyDoアリーナで

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 経営合理化のため今季限りでアイスホッケー部「日本製紙クレインズ」の廃部を決めた日本製紙は19日、北海道釧路市での記者会見でチームの引受先について「現時点では白紙」と、先行きの見えない状況を明かした。創部から約70年の歴史があり、アジア・リーグを4度制した強豪だが、運営費を削りながら活動してきた経緯も説明した。

 チームの安永敦美代表は会見で「経営環境がきわめて厳しく、クレインズの活動を継続できないと判断した」と語った。安永代表によると、日本製紙の中心事業である新聞用紙などの収益が低迷。今年5月に同社の会議で存続が議論され、地元で人気が高いチームであるとして当面存続する方針を決めたが、経営状況の改善には至らず、今月11日に廃部を正式決定したという。

 会見に同席した元監督の佐々木博明部長は「海外への遠征を減らしたり、宿泊費を抑えたりして運営費を圧縮してきた。チームとしては努力していた」と話した。引受先に関し、安永代表は「ハードルは高い。できれば地元で探したいが、来季まで時間もない」と険しい表情を浮かべた。

 アイスホッケー界はこれまでも古河電工、雪印、西武などが次々撤退。元日本代表主将の坂井寿如(としゆき)氏は「今の日本の状況では引受先を見つけるのも難しい」と指摘する。

 男子の五輪出場は開催国枠があった1998年長野大会が最後。有力選手を多く生んでいる北海道のチームが減るのは、強化の面でも痛い。釧路の日本製紙とライバル関係にある苫小牧の王子にも危機感はあり、あるOBは「激しく戦った好敵手がいなくなるのは寂しい。競技人口は間違いなく減るだろう」と話した。

 

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