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【スポーツ】

宮原、迷い封印 SP首位 フィギュアスケート全日本選手権開幕

女子SPで演技する宮原知子=東和薬品ラクタブドームで

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 世界選手権(来年3月・さいたま)代表選考会を兼ねた全日本選手権は21日、大阪府門真市の東和薬品ラクタブドームで開幕し、女子ショートプログラム(SP)5連覇を目指す宮原知子(関大)がほぼミスなしの演技を披露し、76・76点で首位に立った。

 昨年2位の坂本花織が75・65点で2位、三原舞依(以上シスメックス)が72・88点で3位、樋口新葉(東京・開智日本橋学園高)が72・63点で4位。グランプリ(GP)ファイナルで初出場優勝した16歳の紀平梨花(関大KFSC)はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で転倒し、68・75点で5位と出遅れた。

 アイスダンスのリズムダンス(RD)では小松原美里(倉敷FSC)ティム・コレト(米国)組が52・21点で首位発進した。

 代表は男女ともに3人。22日に男子SP、23日に女子フリー、24日に男子フリーが行われる。

◆5連覇へ高さ追求

 得点を待つ表情が少しこわばって見えた。「最初から最後まで、脚が震えるのを頑張ってこらえている。そういう力の入り方をしていた気がしていた」。GPファイナルで最下位に沈んだ宮原にとって、復権へ重要な意味を持つ全日本。SP1位となるスコアを見届けて初めて、ほっと安心した笑顔を浮かべた。

 GPファイナルのSPで回転不足を取られた冒頭の3回転ルッツ。「練習ではすごく体が動いていた」。ともすると緊張で萎縮しそうな自らを奮い立たせ、迷いを捨てて踏み切った。きっちり回ってスムーズに降り、コンビネーションの3回転トーループも乱れなくつなぐ。続く2本のジャンプもそろえ、女子SPを締めくくる最終滑走で会場中の喝采を浴びた。

 2週間前のGPファイナル。初出場優勝の快挙を成し遂げた紀平を横目に、ジャンプの回転不足という課題を改めて突きつけられた。今季は高さを出すために踏み切りの意識を見直し、下半身の強化も重ねてきた。下地はできている。「一番は気持ちの問題。不安になると試合で引きずってしまう」。公式練習で得た好感触を思い出し、弱い自分を意識から締め出した。

 巻き返しの足掛かりとなるSPの好発進にも、まだ気を緩めるつもりはない。「試合になるといろいろな気持ちが出る。まだ自分の観察が必要」。23日のフリーに臨む自分自身を客観的に見つめ、心の波に左右されない強さを追い求める。 (佐藤航)

 

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