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【スポーツ】

気迫の宇野、SP首位 全日本フィギュア

男子SPで演技する宇野昌磨=東和薬品ラクタブドームで

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 世界選手権(来年3月・さいたま)代表選考会を兼ねた全日本選手権第2日は22日、大阪府門真市の東和薬品ラクタブドームで行われ、男子ショートプログラム(SP)で、3連覇が懸かる宇野昌磨(トヨタ自動車)が2種類の4回転ジャンプを決め、102・06点でトップに立った。

 今季現役復帰した32歳の高橋大輔(関大KFSC)が高い演技点をマークし、88・52点で2位につけた。17歳の島田高志郎(木下グループ)が80・46点で3位と健闘し、昨年2位の田中刑事(倉敷芸術科学大大学院)が79・32点で4位。昨季の世界選手権5位の友野一希(同大)は73・09点で7位と出遅れた。冬季五輪2連覇の羽生結弦(ANA)は右足首故障のため、3年連続で欠場した。ペアSPは須崎海羽、木原龍一組(木下グループ)が59・03点で首位。

 代表は男女各3人。23日に女子フリー、24日に男子フリーを実施する。

◆弱い自分いなくなり、強い自分だけがいた

 渾身(こんしん)の演技を締めくくった宇野が、突き上げていた右拳を荒々しく振り下ろした。満員の客席から降り注ぐ拍手と歓声を浴びても、表情を崩そうとしない。「うれしいというより、やってやったぞという思いだった」。鬼気迫る滑りで、もどかしい日々に終止符を打った。

 今季のグランプリ(GP)2戦とGPファイナルはジャンプのミスが続き、いずれも理想とはほど遠いものだった。「課題とかこれをしたいとかではなく、最善を尽くす」。背水の覚悟で臨んだ全日本。GPファイナルSPで乱れた冒頭の4回転フリップは出来栄え点(GOE)3・61の大きな加点をつかみ、連続トーループやトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も揺るぎなく決めた。

 直前の6分間練習は、ジャンプを1本も成功することができなかった。痛みがあるのか、顔をゆがめて脚を気にするようなしぐさも。復権を期す大一番を前に状況は悪化していたが、「それが逆に強い自分を出すきっかけになった」。自らの滑りに全精力を注ぎ込み、ようやく納得の演技にたどり着いた。

 連覇した過去2大会と同じように、今回も五輪連覇の羽生は不在。現役復帰した高橋に関心が集まる中、実力で観衆の注目を引き寄せた。「弱い自分は全くいなくなって、強い自分だけがいた」。脚の不安には一切触れることなく、強い手応えを胸に24日のフリーを見据えた。 (佐藤航)

 

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