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【スポーツ】

坂本逆転 初優勝 全日本フィギュア 

女子フリーの演技を終え、ガッツポーズの坂本花織=東和薬品ラクタブドームで

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 世界選手権(来年3月・さいたま)代表選考会を兼ねた全日本選手権第3日は23日、大阪府門真市の東和薬品ラクタブドームで行われ、女子は平昌冬季五輪代表の18歳、坂本花織(シスメックス)がショートプログラム(SP)に続いてフリーも2位となって逆転し、合計228・01点で初優勝した。坂本は日本スケート連盟の選考基準を満たし、代表入りを決めた。

 SP5位と出遅れたグランプリ(GP)ファイナル女王の16歳、紀平梨花(関大KFSC)がフリーで大技のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を2度着氷して1位となり、合計223・76点で2位。5連覇を狙ったSP1位の宮原知子(関大)がフリー4位にとどまり、223・34点で3位。三原舞依(シスメックス)が220・80点で4位、樋口新葉(東京・開智日本橋学園高)が197・63点で5位。

 アイスダンスは小松原美里(倉敷FSC)ティム・コレト(米国)組がリズムダンス(RD)とフリーともに1位の合計152・60点で初優勝。

 代表は男女ともに3人。24日に男子フリーが行われる。

◆表現力磨き 優雅に舞う

 まれに見る大接戦を制したのは、GPファイナル覇者の紀平ではなく、5連覇に挑んだ宮原でもなかった。粘りながら乱れを最小限に抑え、磨き上げてきた表現力をいかんなく発揮した坂本。演技後に披露した豪快なガッツポーズとともに、鮮烈な逆転劇で平成最後となる全日本女王の座を射止めた。

 7本を組み込んだジャンプは「少しずつこらえて何とか降りていた」という。特に3本目の3回転ルッツは踏み切り違反を取られるほど微妙な出来だった。我慢の滑りを補ったのが、表現力を評価する演技点。指先や視線まで神経を巡らせ、しっとりとしたピアノの旋律に合わせて情感豊かに舞う。73・25の演技点は、表現力に定評のある宮原と互角だった。

 スピードに乗ったジャンプを武器とする一方、かねて表現力に課題があった。6位と健闘した平昌五輪でも、上位と差を分けたのが演技点。そこで掲げたテーマが「大人の演技」だ。今季のフリーは「中身が濃くて難しい」というスローテンポの曲にあえて挑戦。表情や細かいしぐさを徹底的に突き詰めた。

 152・36点に達したフリーの得点がアナウンスされると、両手を口に当ててあぜんとした顔になった。「計算ミスかと一瞬思った」。自分自身でも驚くほどの成長ぶり。若手の台頭で競争が激化する日本女子で、一気に日本の頂点へと躍り出た。 (佐藤航)

 

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