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【スポーツ】

復帰の高橋2位 出し尽くした フィギュアスケート全日本選手権

男子フリーで演技する高橋大輔

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 締めのポーズで静止できないほど、全てを出し尽くした。渾身(こんしん)の演技を終えた高橋は「メダルはまったく想像していなかった」。2位という結果を信じられなかった。 

 冒頭に挑んだ4回転トーループに覚悟が表れた。直前の6分間練習の成功で跳ぶことを決断。勢いに乗った助走から高く跳び上がったが「緊張で硬くなった」と回転不足で3回転になった。

 2週間前に成功したばかりの技を入れた攻めの構成に反動はあった。その後はジャンプで手をついたり、転倒したりとミスが相次ぎ、得点は伸び悩んだ。「欲や緊張感に打ち勝つ力が足りなかった」と悔やみつつ、「今できる精いっぱいの演技はこれなのかな」とすっきりとした表情で振り返った。

 高橋の魅力を存分に引き出したプログラムは、4年のブランクを感じさせなかった。音楽に連動した手の動きや視線で大観衆を演技に引き込んだ。表現力を評価する演技点は5項目中2項目で9点台。スタミナが切れた終盤のステップを必死に滑る姿が、物足りない成績に終わった後輩たちにどう映ったか。

 2位で世界選手権の選考基準を満たしたが、「世界と戦う覚悟が持ちきれなかった。希望のある若い選手が経験をすることが一番だと思う」と辞退した。フィギュアスケートを愛するからこその「レジェンド」の決断だった。 (平井良信)

 

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