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【スポーツ】

<覇権の行方 箱根駅伝>(中) 東洋大

5年ぶり5度目の頂点を目指す東洋大の選手ら=東京都文京区の東洋大で

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 学生駅伝3冠を狙った今季、出雲でも全日本でも王者・青学大に屈した。だからだろう。東洋大の酒井俊幸監督の口調が自然と熱を帯びる。「箱根だけは譲れない」。5年ぶり5度目の総合優勝へ、機は熟しつつある。

 往路優勝、総合2位だった前回の箱根路を踏んだメンバーのうち、卒業したのはわずか一人。経験者が多く残るのが強みで、酒井監督は「この一年間の上積みを含めて、主導権を握れるような走りをしてほしい」と期待を寄せる。

 軸となるのはエース山本修二(4年)。前回は3区区間賞に輝き、往路優勝の道筋を照らした。だが、その直後に右足中足骨の疲労骨折が判明。以降も故障を繰り返し、本格的な練習再開は7月になってからだった。それでも「自分の体と向き合ういい半年だった」。満足に走れない分、フィジカルトレーニングを重ね、心身ともに一回り成長。万全の状態で臨む最後の大舞台に「周りの人の心を動かすような攻めの走りをしたい」と闘志を燃やす。

 山本に次ぐ存在も順調に育っている。前回、1年生ながら1区区間賞の快走を見せた西山和弥、2区3位だった相沢晃(3年)は6月の日本選手権1万メートルで西山が4位、相沢が8位とそろって入賞。今西駿介(3年)、吉川洋次(2年)は出雲でともに区間賞を獲得し、主将の小笹椋(4年)は「チームとして一歩も二歩も成長している」と自信をみなぎらせる。

 出雲、全日本は序盤の出遅れが尾を引いた。箱根では往路重視の姿勢は変わらない一方、選手層の厚みは青学大、東海大が上回るだけに「復路の序盤も攻められるような準備をしたい」と酒井監督。前回6区で青学大に抜かれた教訓を糧に、主力を何人か後半に置く可能性も示唆する。

 今年の日本陸上長距離界を振り返れば、設楽悠太(ホンダ)が2月の東京マラソンで16年ぶりに男子マラソンの日本記録を更新し、服部勇馬(トヨタ自動車)は12月の福岡国際マラソンで日本勢では14年ぶりに優勝と、東洋大OBが話題の中心にいた。監督も選手も「刺激になった」と口をそろえる先輩の活躍に続けるか。今季掲げたスローガンは「鉄紺の真価でくつがえせ」。10区間217・1キロにわたる道のりで、底力が問われる。 (中川耕平)

<東洋大>

◆箱根駅伝成績

2014年 優勝

 15年 3位

 16年 2位

 17年 2位

 18年 2位

◆今季成績

出 雲 2位

全日本 3位

 

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