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【スポーツ】

<覇権の行方 箱根駅伝>(下) 東海大

箱根駅伝に向けて調整する東海大の選手=神奈川県平塚市の東海大湘南キャンパスで

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 学生屈指のスピード自慢がそろう東海大。46回目の出場で悲願の初優勝を狙うチームが定めた今季のテーマは、シンプルだった。「速さを強さへ」。トラックで培ったスピードを生かし、青学大の5連覇阻止をもくろむ。

 トラックでの成績は目立つが、全10区間がハーフマラソン並みの箱根では、これまで思うような結果を残せていない。反省から今季は全体的に練習での走行距離を増やし、夏場には長野県で高地トレーニングを敢行。例年出場している11月の記録会も見送り、ロードで距離を踏んだ。

 鍵を握るのはエントリー16人のうち、10人を占めた3年生。入学時から「黄金世代」と称される実力者たちの中でも、注目は日本選手権1500メートルを2連覇した館沢亨次(3年)だ。今夏のジャカルタ・アジア大会で日本代表にも選ばれた逸材は「20キロでもスピードが発揮できる部分はある。立場的にも区間賞は狙わないといけない」と自覚十分。前々回は5区、前回は8区で起用されており、両角速(もろずみ・はやし)監督は「どこでも行ける。オールマイティーな選手」と厚い信頼を寄せる。

 館沢と同じく1年生のころから箱根を走っている鬼塚翔太(同)、関颯人(同)ら戦力は充実している。左足首のけがで出雲、全日本に出場できなかった阪口竜平(同)は11月の上尾ハーフマラソンで1時間2分32秒のタイムを残し、復調をアピール。今季の駅伝シーズンは故障者が相次いだ影響で主力がそろわなかったが、箱根ではようやくベストの布陣で臨めそうだ。

 指揮官は「往路から主力をつぎ込んで、粘り強く勝負していくのが総合優勝へのシナリオ」と言う。理想は前回往路を制した東洋大のような先行逃げ切り。6区には山下りのスペシャリストで前回区間2位の中島怜利(同)が控えるだけに、往路優勝を絶対条件に挙げる。

 青学大の原晋監督からはライバルに指名された。館沢が「何人かがリスクを負ってでも攻めの走りをして、120%の力を出さなきゃ勝てない」と闘志を燃やせば、両角監督も「勝負はやってみなきゃ分からない」と強調する。絶対王者の牙城を崩し、95回の記念大会に名前を刻めるか。積み重ねた準備の成果を示す時は目前だ。 (中川耕平)

<東海大>

◆箱根駅伝成績

2014年 13位

 15年 6位

 16年 5位

 17年 10位

 18年 5位

◆今季成績

出 雲 3位

全日本 2位

 

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