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【スポーツ】

拳四朗、5度目防衛 「空回り」に反省 WBC・Lフライ級

6回、拳四朗(右)のボディー攻撃がサウル・フアレスにヒットする

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 ジャッジ1人がフルマークをつける完勝にも、表情はさえなかった。節目となる5度目の防衛に成功した拳四朗は反省しきり。「勝てたのはすごくうれしいけど、改善点がたくさんある。空回りした試合だった」と唇をかんだ。リングを降りると、トレードマークの笑顔は一切なかった。

 序盤から左ジャブでペースをつかみ、一方的な試合展開。4回、6回、8回と右ストレートで相手をロープ際まで下がらせ、連打を放った。しかし、身長で12・5センチ低いメキシコ選手は頭を動かし、的を絞らせない。ディフェンス主体だった。

 終盤、王者は「倒そう、倒そう」とパンチが大振りになった。「(相手が)小さいこともあって、なかなか当たらない」。焦りで動きが硬くなる。悪循環だった。父の寺地永(ひさし)会長は「実力差がありすぎた。倒して終わりたかった」と悔やんだ。

 課題が残ったとはいえ、昨年5月にベルトを奪ってから、早くも5度の防衛は立派だろう。近年これだけハイペースで防衛を重ねてきた王者は珍しい。防御が良く、ダメージがない。それに加え、日々の節制のたまものだ。「僕にとってはこの(試合)ペースが普通」と言えば、父も「年間もう1試合増やしてもいいくらい」と笑った。 (森合正範)

<けん・しろう(本名寺地拳四朗)> 奈良朱雀高から関大に進み国体優勝。14年8月にプロデビュー。15年12月に日本、16年8月に東洋太平洋のライトフライ級王座獲得。17年5月に世界初挑戦でWBC同級王座を奪取した。リングネームは人気漫画「北斗の拳」の主人公に由来。所属ジム会長は元日本、東洋太平洋王者で父の永氏。右ボクサーファイター。26歳。京都府出身。

 

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