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【スポーツ】

小林陵、今季5勝目 ジャンプ週間開幕 日本勢18季ぶり快挙

 【オーベルストドルフ(ドイツ)=共同】ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ男子は30日、当地で年末年始恒例のジャンプ週間開幕戦を兼ねた個人第8戦(ヒルサイズ=HS137メートル)が行われ、22歳の小林陵侑(土屋ホーム)が合計282・3点で今季、通算ともに5勝目を挙げた。

 小林陵は1回目に最長不倒の138・5メートルを飛んでトップに立ち、2回目は126・5メートルで逃げ切った。1997〜98年シーズンの船木和喜(フィット)に次ぐ、日本選手2人目のジャンプ週間総合優勝へ好発進した。

 4戦で争うジャンプ週間での日本勢の勝利は2000〜01年シーズンにガルミッシュパルテンキルヘン(ドイツ)で勝った葛西紀明(土屋ホーム)以来で、4人目。

 佐藤幸椰(雪印メグミルク)は15位、中村直幹(東海大)は29位、1対1の対戦形式で争った1回目で敗れて2回目に進めなかった伊東大貴(雪印メグミルク)は31位、小林潤志郎(雪印メグミルク)は50位だった。

◆「ひと味違う」重み実感

 0・4点差の勝負を制した小林陵は目を閉じ、こみ上げてくる歓喜に浸った。日本勢が伝統の4連戦で勝つのは18季ぶりの快挙で「ジャンプ週間の勝利は(普段の)W杯とはひと味違う」と重みをかみしめる。ジャンプ週間総合優勝争いの本命にふさわしい強さを2万5500人の大観衆に見せつけた。

 ほぼ無風の1回目は一人だけヒルサイズを越え、派手なガッツポーズを繰り出した。2位を2・7点リードして迎えた2回目の飛躍順は最後。不利な追い風の中、126・5メートルまで粘り、貯金を生かして逃げ切った。

 飛距離を伸ばすには厳しい条件だった2回目に好飛躍を決められたのは、今季開幕前に始めた精神面の強化が実を結んでいるからだ。

 脳波を計測しながら、重圧に押しつぶされない思考法を身に付けるトレーニングに取り組んでおり「昨季までなら2回目に最後に飛ぶとなった時点で、緊張してジャンプにならなかった。今季はいいメンタルで戦えている」と言う。

 29日の予選は不安を抱える左膝の影響で着地が乱れ、飛型点が52・0点と低かった。しかし、本戦は2回とも54・0点とまずまず。プレッシャーをはねのけ、きっちりと実力を発揮したことが、飛距離換算で0・5メートル(0・9点)にも満たない僅差の勝利につながった。 (共同)

 

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