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【スポーツ】

東海大初V、新たな扉 2位から逆転 大会新 箱根駅伝

8区で並走する東海大の小松陽平(左)と東洋大の鈴木宗孝=神奈川県茅ケ崎市で(代表撮影)

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 第95回東京箱根間往復大学駅伝最終日は3日、神奈川県箱根町から東京・大手町までの5区間、109・6キロに23チームが参加して行われ、往路2位の東海大が逆転で初の総合優勝を果たした。10時間52分9秒の大会新記録で、史上17校目の優勝校となった。

 5連覇を狙った青学大が往路6位から追い上げ、3分41秒差の2位に入った。往路優勝の東洋大は3位に終わった。復路は3区間で区間賞を獲得した青学大が5時間23分49秒の復路新記録で、5年連続で制した。駒大が4位に入り、帝京大が5位だった。

 東海大は東洋大から1分14秒遅れで復路をスタート。7区の阪口竜平が首位に肉薄すると8区の小松陽平が22年ぶりに区間記録を更新する快走でトップを奪い、リードを保って逃げ切った。小松は最優秀選手に選ばれた。

 6位以下は法大、国学院大、順大、拓大が続き、10位の中央学院大までが来年のシード権を獲得。12位の早大は13大会ぶりにシード権を失った。

◆5区間で新記録

 半分の計5区間で区間新記録が生まれた。最近のコース変更で以前の記録が参考扱いとなった4、5、6区が含まれ、今回のコンディションが良かったことも一因だが、多くの区間で快走が目立った。

 上位校のレベルの高さを警戒する東洋大の酒井監督は先行逃げ切りを狙ったオーダーを「1区からの流れを考えると(有力選手を)後ろに持ってこられない」と説明する。かつて箱根駅伝で活躍した2選手が昨年、男子マラソンで日本記録を更新。同監督は切磋琢磨(せっさたくま)を「マラソン強化の土台にもなる」と評価した。

◆初出場8区小松 22年ぶり区間新

 肩を組んで自身の帰りを待つ仲間を目にすると、東海大のアンカー郡司(3年)の表情がフッと緩んだ。両手を広げてゴールテープを切り、鮮やかな逆転劇を締めくくる。46回目の出場で初の総合優勝。青学大の一強時代に終止符を打ち、両角監督は「選手が自分たちのやってきたことに自信を持ち、走ってくれたことに尽きる」と胸を張った。

 立役者は8区小松(3年)だ。首位と4秒差の2位でたすきを受け取ると、すぐさま東洋大の鈴木(1年)の背後に。並走を続け、14キロすぎに鈴木の苦しげな横顔を見ると「突き放せる」と確信。スピードを上げ、前に出ると両者の差は瞬く間に広がった。

 初の箱根で、全区間で最も古い1997年に記録された8区区間記録を22年ぶりに塗り替え「自分が生まれた年の大記録をまさか更新できるとは。100点満点の走り」と驚いた。この時点で東洋大に51秒差。MVPに選ばれた快走で、勝機を引き寄せた。

 往路を制した東洋大と1分14秒差の2位でのスタート。両角監督は「6、7区で引き離されなければ逆転できる」と描いていた。指揮官の予想に反し、6区中島(3年)、7区阪口(同)がともに区間2位の走りで差を縮めたことで、逆転への機運が高まった。往路、復路それぞれの優勝は東洋大、青学大に譲ったが、2校とは対照的に区間2桁順位の選手はゼロ。9区2位だった主将の湊谷(4年)の言葉が勝因を端的に表す。「10人がしっかり強さを発揮できた」

 往路を含め、10区間のうち7区間を「黄金世代」と呼ばれる3年生が占めた。中島、阪口、小松が総合優勝への流れを築いたように、入学時から「黄金世代」と呼ばれる学年が輝きを放っての戴冠。平成最後の箱根で、新たな時代の到来を予感させた。 (中川耕平)

胴上げされる東海大の両角速監督=東京・大手町で(代表撮影)

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