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【スポーツ】

ベテラン正念場 「東京」前年、体操代表争い  けがとの闘い、絶対王者内村も危機感 

 2016年リオデジャネイロ五輪の団体総合金メダルに輝いた内村航平(リンガーハット)らベテランが、1年半後の東京五輪へ苦しみながら歩を進めている。長年の激しい動きに耐えてきた肉体はけがの連続。成長著しい若手に勝って代表入りするためにも、五輪前年の今シーズンは体のケアや調整が重要になる。 (佐藤航)

 「今年はもう、絶対にけがをしないと決めている」。3日に30歳を迎えた内村が新春に立てた誓いは、過去2年の教訓が色濃くにじんだ。

 リオ五輪翌年の17年は左足首、続く18年は右足首を痛め、両年とも世界選手権の個人総合に出られなかった。どちらも跳馬の着地でのアクシデント。リオ五輪まで個人総合で無敵だった絶対王者もけがには勝てず、「リスクのある技を少し回避したい」と慎重だ。「それでも、しっかり代表に入れる自信はある」。致命的な遅れや離脱は回避しつつ、五輪の代表争いや本番につながる技の選択を探る。

 内村とともにリオの頂点に貢献したコナミスポーツ勢も苦しんでいる。29歳の田中佑典は、昨夏に右上腕二頭筋を部分断裂。秋の世界選手権も実力を発揮できなかった。内村と同い年であん馬、つり輪に強い山室光史も昨秋に右上腕二頭筋を断裂し、五輪前年はスロースタートを強いられた。

 東京五輪の団体メンバーはリオから1減の4人。今春に大学を卒業する白井健三(日体大)や萱和磨(順大)ら、昨秋の世界選手権の主力だった若手との競争は厳しい。「本当に本気を出さないと今年もきついし、20年もきつい」。美しい体操に定評のある田中も、危機感を隠さない。

 頼りになるのは、年長者ならではの豊富な経験値や技術だろう。「ピークは過ぎていても、技術的な部分は向上させていくことはできると思う」。山室の言葉が、ベテランの意地を物語っていた。

 

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