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【スポーツ】

全国高校サッカー、あす決勝 青森山田×流経大柏

 全国高校選手権第6日は12日、埼玉スタジアムで準決勝2試合が行われ、決勝は青森山田−流通経大柏(千葉)の顔合わせに決まった。青森山田は2大会ぶり2度目の優勝を、流通経大柏は2大会連続の決勝で11大会ぶり2度目の頂点を目指す。試合は14日午後2時5分から埼玉スタジアムで行われる。

 青森山田は福島県勢初の決勝進出を狙った尚志を3−3からのPK戦で4−2と退けた。流通経大柏は初出場の瀬戸内(広島)に5−0で完勝。前半に3点を奪い、主導権を渡さなかった。

◆青森山田 土壇場で同点、PK制す

後半42分、同点ゴールを決め、喜ぶ小松(手前左から2人目)ら青森山田イレブン=いずれも埼玉スタジアムで

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 今大会最大の危機を全員で乗り越えた。青森山田がPK戦までもつれ込んだ熱戦を制し、優勝した前々回大会以来の決勝進出。エースの檀崎は「山田らしくはなかったけど、諦めない気持ちがまさった」と息をついた。

 ここまで3試合で計1失点と、堅守を誇る守備陣が崩される苦しい展開だった。前半に先制され、後半序盤で逆転に成功したが、立て続けに2点を失って再びリードを許した。それでもGKの飯田主将が「チームとして慌てることはなかった」と言うように、落ち着いて得点機を探った。

 2−3の後半41分、黒田監督が「何かをやってくれる奇跡の男」と、FW小松を投入する。元日本代表の中山雅史に憧れる自称「炎のストライカー」は期待に応え、交代直後に大仕事。ゴール前で猛然とボールを奪うと、勢いのまま右足でネットを揺らし「FWは点を取ること以外に存在価値が見いだせない」と喜びを爆発させた。

 黒田監督は「今のままでは全国制覇はできない。一回壊して再構築する必要があった」と大会直前に主将を檀崎から飯田に代えた。PK戦では、その飯田が4人目を止める好セーブでチームを鼓舞。監督の決断で結束力が高まったチームが、2大会ぶりの頂点に挑む。

◆流経大柏 主導権譲らず5発完勝

前半42分、チーム3点目のゴールを決める流通経大柏の関川郁万(右から2人目)

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 守り勝つだけではない。前回大会準優勝の流通経大柏が実力差を見せつけた。初出場の瀬戸内を寄せつけない大差での勝利に本田監督は「ここのところずっとなかった。いいところが出た」とほおを緩めた。

 試合開始早々から主導権を渡さない。前線から圧力をかける戦い方は健在。前半4分、スルーパスに抜け出したMF岡本の先制点を号砲に、J1鹿島入りするDF関川が左からのクロスに頭で合わせるなど、前半だけで3点をリード。肝を冷やすような場面はほぼない。後半も2点を重ね、完全に息の根を止めた。

 初戦から準々決勝までの3試合を、1点差で守り勝ってきた今大会。しかし、大差で勝負を決める力も持ち合わせる。本田監督は「うちの試合は大量点か、やっとこさで1−0(の試合)が多かった。何よりうれしいのは失点がなかったこと」とうなずく。現チームは時間をかけて点を取るよりも、スピーディーなプレーを追求した。ミスが増えても問題にせず「はまった時は大量点」という指揮官のイメージ通りの展開になった。

 2大会連続の決勝進出はあくまで通過点。前回大会は決勝で試合終了間際に失点し、涙をのんだ。「帰ってこなきゃいけない場所に帰ってきた。(決勝は)勝たないと意味がない」と関川。前回の二の舞いだけは避けたい。2007年度以来、11大会ぶり2度目の頂点へ。深紅の軍団が挑む。 (永井響太)

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