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【スポーツ】

堅守・明大、22大会ぶりV ラグビー・全国大学選手権

前半、天理大・モアラ(中央)の突進を阻む明大フィフティーン=秩父宮ラグビー場で

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 全国大学選手権は12日、東京・秩父宮ラグビー場で決勝が行われ、明大(関東対抗戦3位、4位枠)が天理大(関西1位)に22−17で勝ち、1996年度以来22大会ぶり13度目の優勝を果たした。

 明大は先制トライを許したが、山崎と高橋の両WTBがトライを挙げて12−5で折り返した。後半はPGとフッカー武井のトライで加点。その後反撃を許したが、粘り強い防御でリードを守った。

 関西勢として34大会ぶりの優勝を狙った天理大は初制覇を逃した。

◆終盤ピンチ 光るタックル

 名門の選手とは思えないほど無邪気に跳びはね、泣き、抱き合った。明大主将のSH福田は「本気で日本一を目指してきたが、未知のものだったから」。歴史でしか知らなかった頂点の喜びに、酔いしれた。

 5点リードで迎えた試合終了間際。自陣での相手スクラムというピンチで粘った。次々にタックルを浴びせ、焦った相手の落球を誘って勝負あり。田中監督は「よく我慢した」。練習試合で黒星を喫した難敵の猛攻を防ぎきった。

 この堅守こそ、いまのチームの象徴だ。「重戦車」と称されるFWの攻めが注目され、「守備が嫌いな選手が多かった」(田中監督)。だが、守らないと勝てない。今季は1人がタックルし、続く1人が相手に素早く絡んで球出しを遅らせる防御を徹底。1トライを挙げたWTB高橋は「攻撃的守備からリズムに乗れた」と強調した。

 「公式戦ジャージーがその辺に放置されていた」と2013年に就任した丹羽前監督が振り返るように、5季前は何より尊重されてきた「紫紺のジャージー」すら軽んじるチームだった。前監督は生活面の指導に着手し、今季就任の田中監督も引き継いだ。グラウンド外での意識改革は、きつい状況で手を抜かない規律ある守備にもつながった。

 「前へ」で知られる名将・北島忠治氏が打ち立てたのが「重戦車」の栄光。だが懐古主義には陥らず、組織的な守備に加えて、この日の前半の2トライのようにバックスによる華麗な攻めでも進化した。新たな文化を築いて取り戻した大学王者の称号。「明大は日本一を目指さないといけない集団」。そう言い切る福田のりりしい表情が、「新生明大」が本物であることを物語った。 (対比地貴浩)

優勝を決め笑顔の明大ラグビー部員ら

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