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【スポーツ】

青森山田、盤石V 流通経大柏は2年連続涙 サッカー全国高校選手権

青森山田−流通経大柏 後半、2点目のゴールを決め、喜ぶ青森山田・檀崎(左)=埼玉スタジアムで

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 サッカーの第97回全国高校選手権最終日は14日、さいたま市の埼玉スタジアムで決勝が行われ、青森山田が3−1で流通経大柏(千葉)を下し、2大会ぶり2度目の優勝を遂げた。11大会ぶりの制覇を目指した流通経大柏は、2大会連続の準優勝に終わった。

 青森山田は前半32分に先制を許したが、檀崎が同40分、後半18分にゴールを奪い逆転。試合終盤に小松のゴールで突き放した。

 通算5ゴールの尚志(福島)の染野、立正大淞南(島根)の藤井、大津(熊本)の大竹が得点王になった。

 高校サッカー界の「横綱」らしい戦いだった。先制されても慌てない。殊勲は2得点を挙げたMF檀崎だ。J1札幌に今春入団するエースは0−1の前半40分に同点シュートを決めると、後半18分には右を崩したバスケスの折り返しをゴール右隅に突き刺した。白い歯を見せながら「いいボールが来たので沈めるだけだった。なぜか落ち着いていた」と勝ち越し点を振り返った。

 初優勝した2016年度大会。檀崎は1年生ながら決勝に起用された。大舞台での経験は財産になったが、チームに貢献できない悔しさが募った。「もう一回、あのピッチに立ってやる」。確固たる決意が体を突き動かした。

 胸には「見返してやろう」という思いもあった。無理もない。今大会直前、黒田監督は主将を檀崎からGK飯田に代えた。「檀崎に頼りすぎている。責任を分散させ、一人一人が自覚を持って一つになろうと促したかった」と説明。交代の狙いは主将個人の問題ではなかったが、この荒療治でチームの団結力は強まり、檀崎がプレーに専念できたことも優勝の一因となった。

 今大会は11選手で計17得点を挙げた。監督は「一人一人の負けん気の強さがこういう結果になった」。層の厚さを証明し、黄金期の貫禄を漂わせた。 (永井響太)

<青森山田> 1918年創立で中高一貫の私立校。サッカー部は日本代表の柴崎岳(ヘタフェ)室屋成(FC東京)らを輩出。主な卒業生にテニス男子の錦織圭、卓球男子の水谷隼や昨年現役を引退した同女子の福原愛さんらがおり、スポーツ界にトップ選手を多数送り出している。

優勝を逃し、肩を落とす流通経大柏イレブン

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◆堅守またも機能せず 今大会最多失点

 2年連続の決勝で、過ちを繰り返してしまった。流通経大柏は自慢の堅守が機能せず、チームの今大会最多3失点。本田監督は今季から活用した衛星利用測位システム(GPS)を引き合いに出して「負けるべくして負けた。最悪のデータが出るだろう」と完敗を認めた。

 ドリブルにたける選手に振り回され、セカンドボールの競り合いでも劣勢に。相手より中盤で1人少ないフォーメーションのためサイドの選手がカバーに入るはずが、うまくいかず「すぐにボールを奪われてしまった」とMF熊沢。プレスが効かず、反転攻勢を仕掛ける機会も失った。

 同じく堅守が持ち味だった昨季の決勝でも、強みを封じられた。雪辱を期す今季はGPSを搭載した機器を選手に身に着けさせ、走行データを取って指導に生かすなど磨きをかけたはずだった。それでも大一番で通用せず、1年前も先発だったDF関川は「経験を生かせなかった。甘かった」と悔やんだ。 (対比地貴浩)

 

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