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【スポーツ】

稀勢連敗、後がない 気持ちは前へ…足がついていけず

大相撲の横綱稀勢の里が初場所で2連敗。昨年秋場所から7連敗となり、横綱のワースト記録に並んだ。

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◇大相撲初場所<2日日>

 進退の懸かる横綱稀勢の里は平幕逸ノ城にはたき込まれ、初日から2連敗した。昨年秋場所千秋楽から不戦敗を除いて7連敗で、1場所15日制が定着した1949年夏場所以降では貴乃花と並ぶ横綱のワースト記録となった。逸ノ城は6個目の金星獲得。

 横綱白鵬が栃煌山を辛くも突き落とし2連勝。横綱鶴竜は小結御嶽海に押し出され、初黒星を喫した。大関陣は高安が小結妙義龍を押し出して初白星。栃ノ心は錦木に、豪栄道は北勝富士に屈し、ともに2連敗となった。貴景勝と玉鷲の両関脇は2連勝。

    ◇

 両手を土俵につき、うつむいたまま動けなかった。稀勢の里が初日から2連敗。これを予感していたのか、観客の悲鳴はすぐにため息に変わった。やがて館内をざわめきが包む中、横綱は肩を落とし、首を振りながら花道を引き揚げた。

 逸ノ城には最近3連敗していた。この日の立ち合い、1度目は手つき不十分と見なされ、行司の待ったがかかった。2度目、3度目は逸ノ城がつっかけ、4度目でようやく成立。突いて押して相手の上体を起こそうとしたものの、幕内最重量226キロを攻め切るのは簡単ではない。いなされて体が泳ぐ。土俵際で何とかこらえたが腰が浮いた。

 「気持ちは(前に)いっているけど、体が、足がついていかなかった」と八角理事長(元横綱北勝海)。懸命に両腕を伸ばし、前のめりに間合いを詰めようとしたところで、今度は首元をつかまれ、はたかれた。土俵で大きく横に回転するしかなかった。

 不戦敗を除けば、昨年秋場所千秋楽から7連敗となり、横綱としては貴乃花と並ぶワーストタイの記録となった。支度部屋では報道陣からの問い掛けに無言を貫き、時折「ふーっ」と大きなため息をついた。

 進退を懸ける場所で、相撲人生は土俵際、足一本で残している状態。初日と比べれば、前に足を運んで攻める姿勢を示したことだけが唯一の光明と言える。土俵下で見守った藤島審判長(元大関武双山)は「いろいろなプレッシャーに打ち勝って横綱(の地位)まで来ている。まだまだ2日目だから」と再起に期待する。32歳。このまま終焉(しゅうえん)を迎えるにはまだ早い。 (禰宜田功)

 

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